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おおきいドーレくんと沼津遠征
この記事は、
2024年4月17日のYBCルヴァンカップ2回戦
アスルクラロ沼津-北海道コンサドーレ札幌
の試合を筆者が観に行ったときの記録です。
おもに
・スタジアムに『なまらでっかいおっちゃんこドーレくん』を持ち込んだこと
・アスルクラロ沼津のマスコット『アスルくん』と会ったこと
について語っております。試合内容に関しての記述がほぼ無いことをご承知おきください。
次は沼津と
ルヴァンカップは今年から方式が変更され、J1からJ3までのすべてのクラブでトーナメント戦をすることになった。
2024年3月6日(水)、ルヴァンカップ1回戦で沼津が仙台を撃破し、2回戦の札幌の対戦相手が沼津となった。
私はその日、限定ブランケット欲しさに、家から一番近い会場だったニッパツ三ッ沢競技場にて、YSCC横浜-水戸の試合を観ていた。
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左はY.S.C.C.横浜のマスコット・ハマピィ
「次は沼津と!」
スマホでこの結果を知って、一緒にいた友人と驚いたのを覚えている。
ルヴァンカップは当分は平日ナイター開催。
このごろ目が回るほどの多忙を極めていた夫は、当然現地には行かないものだと思っていたが、なんと「行く」と言いだした。
実は私も、チャンスがあれば沼津に行きたいと強く思っていた。
昨年、2023年5月に、沼津のマスコット・アスルくんが誕生した。私は彼のイラストを描いて、X (当時のTwitter)に投稿した。するとびっくり、本人からの返事がきたのだ。
「よかったら僕に会いに沼津まで来てください」
素敵な絵を描いてくれてありがとうございます🎉
— アスルくん@【公式】アスルクラロ沼津(全力インターン中!) (@azulkundesu) May 29, 2023
こんなに可愛く書いてくれると照れちゃうけど嬉しいです😳💙
よかったら僕に会いに沼津まで来てください🦁‼️
彼の思いに応えようと、私は「必ず行く」と返事をした。
夫はそれから、かわいそうになるくらい残業してなんとか、4月17日(水)試合当日の半休を取ることができた。
車で向かう予定だったので、せっかくだったので、大きいドーレくんのぬいぐるみを連れて行くことに。
このとき、これは先にない機会だと思った。今でも今後スタジアムにぬいぐるみを持ち込む予定がない。
出発前
私は余裕をもって準備することが苦手なので、朝からバタバタしていた。
いつもの観戦グッズ。芝席だからシートは必要。飲み物は多めに。
そして、4月の服装って難しい。昼間は暑いくらいだけど、夜は冷える。上着は薄手のと厚手のと、2種類用意した。
そしてドーレくん。私は背負子(しょいこ)に固定させて運ぶスタイルを確立しているので、その作業に手間取っていた。
なんせ、「なまらでっかい」ので、胴にベルトを通そうとしても、後ろまで腕が回らない。固定作業はひとりじゃ無理だったことを思い出した。
そして正午。半端に縛られたドーレくんを放置したまま、慌てて夫を駅まで拾いに行った。
一度帰宅し、準備を整えてから静岡県に向けて出発した。
あまり時間がなかったので、「ドーレくんは現地で何とかしよう」ということになり、背負子に半端に縛ったまま、他の荷物と一緒に車に載せた。
(ごめんね)
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午後3時ごろ静岡に入るも、時間の関係で、念願だったハンバーグレストランの『さわやか』での食事を断念。
今度また食べられるよね……?
沼津で見た笑顔
ほどなくして、愛鷹(あしたか)広域公園に到着。
競技場の入口がわからず少し周囲をぐるぐるしたが、無事に発見。既に多くの両サポーターが到着していた。
駐車場の警備員さんの誘導に従って駐車させた。
トランクのドアを跳ね上げ、夫と協力してドーレくんの固定作業を完了させた。
ドーレくんを背負って歩きはじめると、先ほどの警備員さんが
「わあ!」
と声をあげてこちらを見ていた。笑顔が素敵な警備員さんだった。
それから、本当にたくさんの、数えきれないほどの方々に声をかけられた。
目の前の人がどんどん笑顔になってくれるのがとても嬉しかった。それはきっと、人にとって最もわかりやすい善行だから。
今思えば、ちょっとしたボランティアをしてきた気分だ。
スタグルなどのスタッフさんにも話しかけられ、
「写真を撮っていい?」
1日のうちで、ありえないほど被写体になったドーレくん。
なんと、写真のお礼にスタグルをひとくちご馳走してくださったところも。なんて優しいんだろう。
感激して、後で夫を買い物に行かせたけど、気づいてくれたかしら。
滞在はそれほど長くなかったが、沼津の人々のあたたかさを身に染みて感じた時間だった。
アウェイサポーターをこんなふうに受け入れてくれる。歓迎されているんだな、と思えた。
アスルドダックさん
愛鷹の一角では、来場者にタイコをたたく体験を用意して出迎えてくれる。
そこには、アスルドダックさんをはじめ、長年愛鷹を盛り上げているサポーターたちの姿がある。
実は私、アスルドダックさんと面識がある。
最後にお会いしたのは、今シーズン開始前の1月に甲府で開催された『Jサポフリーペーパーサミット』の会場にて。
またお会いできてとても嬉しかった。
まさか、対戦相手としてたまたま再会するとは思っていなかった。
スタジアムに楽しい雰囲気があるのは、アスルドダックさんのような方々の努力の積み重ねがあるからだろう。
私は思う。いきなり変えられることなんてない。どこのスタジアムにも必ず、「継続は力なり」を体現している方がいるはずだ。
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このまま。
さて、タイコをたたくって、考えてみればやったことがない人の方が多いのではないだろうか。
愛鷹に足を運んだ際には、ぜひこの貴重な体験をしてみてほしい。
アスルくん
沼津に来た目的その1。
親切なサポーターさんが、
「そろそろあちらの方向から来る」
ということを教えてくれたので、彼を待っていた。
しばらくすると、アスルくんが近づいてくるのが見えた。
ときどきスタグルのテントに遮られて見えなくなりながら。爽やかなブルーのたてがみがよく目立っていた。
当たり前だが、アスルくんは私を見るなり、背後にあるドーレくんに反応した。
でも勝手ながら、私はまず、アスルくんに誘われて沼津に来たことを伝えたかった。
あのときTwitterに投稿したイラストのプリントを彼に見せた。
「覚えてるよ!」
と言ったような気がした。
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それから私の手を引いて、木の下に連れて行った。
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ドーレくんを地面に降ろすように要求されたのでそのとおりにした。
たくさんのサポーターが集まってきて、撮影会がはじまった。
大きいぬいぐるみを見れて嬉しかったのかな。
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アスルくんが、公式グッズのぬいぐるみを選んでくれるという話を聞いていたので、頼んでみた。
また手を引いて、グッズ売り場に連れ行ってくれた。
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実はこの後、
「ひとつでいいの?」
と訊かれた。ひとつでいいよ。商売上手ね。
別れ際には、
「重いでしょう?無理しないでね」
と気遣ってくれた。
今までに見たことがないような、アグレッシブなマスコットだった。
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一連のアスルくんとの思い出は、すごく印象に残っていて、後日また彼の絵を描いた。
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「アスルくんソロの絵」から、「自分自身も参加していてる絵」に変化するってエモくない?
(まさに自画自賛)
試合
アウェイゴール裏に入場した。このスタジアムは今のところ芝席。
札幌サポーターには新鮮な環境で、楽しそうにはしゃいでいる人もいた。
正直、試合に関しては不安だった。沼津はここのところ好調なのに対し、こちらは現在のリーグ戦の成績が、かな〜り低迷しているから...。
そして、ジャイアントキリングなんて珍しくもない話だったから。
でも、そんなことは杞憂だった。結果は1-3で札幌の勝利。そして観ていて楽しい内容だった。
勝利が決まったとき、サポーターたちの歓喜の声が久しぶり聞けたことが、心底嬉しかったし、ホッとできた。私の中では、今シーズンの現地観戦での初勝利だった。
沼津はいいところ
当初はルヴァンカップのレギュレーション変更に戸惑った。でも個人の感想では、結果として良い変化だったと思う。
Jリーグを学校で例えるなら、いわゆる横割り活動。異なるカテゴリーが直接対決する機会といえば、天皇杯やチャリティーマッチなどしかなかった。
足を運ぶことがなかった地に行くことで、色んな発見があると思う。私はそうだった。
また、リーグ戦では交わらないクラブが地元にやってくることで、はじめて知ることもあるはずだ。
沼津はとってもいいところだった。
試合日程でチャンスがあれば、みなさまもぜひ愛鷹に行ってみてほしい。
Xを見る限りでは、沼津の方々も札幌サポーターに良い印象を持ってくれたようだ。
私たちサポーターも、コンサドーレの三上GMが掲げる「2番目にも愛されるクラブ」を目指して。まずは沼津の方々がコンサドーレをn番目に好きなクラブになってくれていたら、それほど嬉しいことはない。
また、Jリーグの日程に関係なくても、北海道は良い観光地がたくさんある。旅行などの機会があればぜひ選択肢に入れていただきたい。
大きいぬいぐるみについて思うこと
「特大サイズのぬいぐるみをスタジアムに連れて行く」という文化を築いた大分トリニータサポーターの功績は偉大だと思う。
ただ、クラブによってサポーターの雰囲気や、スタジアムの環境がそれぞれ違うのは当たり前。
ぬいぐるみの持ち込みについて、「どこのクラブでもどんどん実行すべき!」とは思っていない。
個人的には以下の条件が全て揃わないとやらない。
・第一条件。スタジアムへのぬいぐるみの持ち込みが認められていること。
・車で運べる場所であること。
・当日、雨が降らないこと。
・極度に暑い日でないこと。
・強風でないこと(体積の大きなモノは風で煽られて危険)
・激しい混雑が予想されないこと。(雑踏の中で、大きすぎる荷物は危険だから)
・余裕を持ったスケジュールをたてられること。 (当たり前だけど、たくさんの人に話しかけられるので)
今回の遠征は、この全てを満たしていて非常に幸運だった。
逆にいえば、今後はこの幸運に恵まれない気がするので、当分はやらないと思う。
ただ、もちろん大変なことも多いが、ぬいぐるみを見て笑顔になってくれる人がたくさんいることは、ぜひ色んな人に知ってほしい。
目の前の人の笑顔をひとりじめするのは、もったいない。ゆくゆくは、誰か1人くらい仲間が欲しいとは思う。
大きいぬいぐるみを背負子で運ぶ方法のマニアックなまとめはこちら↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138720869/picture_pc_4738b81bc71ed0a8ab14d596df96eff2.png?width=1200)
上の画像に付け加えていえることは、「最低限の筋力は必要」ということ。
ムキムキになる必要は全くない。私はぷよぷよだし(汗)
ただ、普段からほぼ運動しない人が、何もせずに急に荷重をかけて歩くと真っ先にヒザがやられる。そして肩、腰も。
実行を考えている方は、楽しい遠征を台無しにしないためにも、どうか怪我の防止に努めて欲しい。
『なまらでっかいおっちゃんこドーレくん』に関するよくあった質問
Q. どうやってここまで運んだの?飛行機?
A. 車で来ました。東京在住だからできたこと。
今後、飛行機でドーレくんを運ぶ機会はないだろうけど、気になってちょっと調べてみたことがある。
たとえば、JALの飛行機に機内持ち込みできる荷物のサイズは、
55cm×40cm×25cm、三辺の合計が115cm以内でなければいけない。
まずあれを機内に持ち込もうとする人はいないだろうが、なまらでっかいおっちゃんこドーレくんを、ざっと測ってみたところ……
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138720316/picture_pc_f9a5be7890925cf777236a23a75c150d.jpg?width=1200)
80cm×58cm×35cmで、合計173cm!?
何ひとつ収まってないやんけ!
即!迷わず預け入れ!
なお、本拠地・札幌ドームでは、10年ほど前に発売された、同じくらい大きなドーレくんのぬいぐるみを連れている名物サポーターがいらっしゃる。私はお見かけして、声をかけさせていただいたことがある。
Q. 売り物?公式グッズ?
A. 正確には、売り物ではありません。クラブ公式クラウドファンディングの返礼品です。
5万円の支援での返礼品でした。
2024年4月現在、こちらのドーレくんの公式ショップなどでの販売はありません。
当時のクラウドファンディングのページを見ると、200名ほどの支援者がいることが確認できます。つまり、『なまらでっかいおっちゃんこドーレくん』の所有者は、世界で約200人しかいないのです。そのうちの一人が私。
Q. 重くない?どれくらい重い?
A. 見た目ほどは重くない。
ドーレくん3.6kg、背負子が1.5kgなので込み込みで約5kg。両肩で背負ってる分にはそこまで重くない。
Q. 写真撮っていい?
A. どうぞ!
声をかけていただければ、いつでもどなたでも大丈夫です
(勝手に撮られるとびっくりしちゃうから、ひと声かけてね)
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