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新入社員研修 A&A Japan 9

入社早々は、先ず船積み課に配属されて一週間缶詰で課長からマンツーマンで貿易実務の座学。FOBからL/Cなど貿易実務の船積業務で最低限必要な言葉からその意味を覚える事からのスタート。それが社会人になっての第一歩でした。窓から差し込むポカポカの日差しの中で寝落ちする瞬間から気持ちを取り戻すのに苦労した記憶もあります(笑)

その後は、常駐の乙仲さんについて、L/C申請に通産局に行ったり、港湾にある倉庫やドックでの現場見学など視察や実務研修であっという間に2週間が過ぎ、次は経理に配属で朝から晩まで電卓叩いて伝票処理。よく間違えて何度も伝票の山を打ち直していました。今から考えると経理では、電卓叩いているより、PLやBSの見方などの財務会計を学べていたらなあと思います。

しかし、まだまだネット社会でなかった昭和の時代。時間も今よりスローな環境で前線の営業配属前にそれを支えてくれる船積や経理の流れを体験させてもらえるのは良い経験でした。

さて4月になり多くの企業は、新人研修を行い、配属辞令が出るのはGW明けになる業種業態もあるでしょうか?

こうした入社後、全新人研修からの配属って日本独特の文化かも知れません。何時から始まったのか?調べたことはありませんが戦後?それとももっと前からあった?

米国の場合、大学生は早くからインターンシップを通じて企業側との相思相愛になれるかのデート期間が持て、入社=配属先は既に決まっています。日本の場合、目指す会社に入社出来ても配属先が必ずしも希望にそうかどうかは不明?という事はまだあるのでは?そして、五月病になる新入社員が出て来たりして。

留学生も考慮すると大学と同様に企業も4月と9月入社の年2回の時期も既に出ているところもあります。

全てとは言いませんが、業種業態とその配属先の特殊性によっては入社=配属先が採用通知時点で明確になっている。行きたい企業であっても配属先が希望部署でないと学生も断れる様になっても良いのではないでしょうか?転職の中途採用は、配属明示の上での求人ですね。

社会人として新人の学生だけ入社後の研修で配属先を決めるのは、昭和の遺物かも知れません。前述の私の経験の様に配属先が決まっていて、その為に他の部署で目的持った研修は歓迎というか良い事だとは思います。

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