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Stay hungry!|机から離れるためにクラッシュ

Spring semesterは、専攻や帰国後の単位換算関係なく、今しか経験できない事かつ教科書に首ったけにならない事を優先基準に探し始めました。

これからはコンピュータの時代。
(留学時は1981年)

プログラミング基礎くらい経験していた方が良いと考え、パスカル言語プログラミングを数学でまず抑えました。

そして、アメリカ社会をもっと知りたいと社会学を見ていたら"sex"の文字が・・・さすがカリフォルニア州立大学と思い速攻で登録の「Human Sexuality」(動機不純?)

専攻科目で2教科何を履修したか思い出せないのですが(笑)、あと1教科は教科書沢山読まなくていい骨休めにと思いついたのが、絵を描く事が好きだったので美術関連を見てみると「Life Drawing」に今度は"nude"の文字が・・これも速攻で登録しようと思ったら、すでに定員一杯で履修不可。(涙!)

しかし、寮で周囲にアドバイス聞くと、「クラッシュ」という方法を教わりました。それは事前履修登録ができなかった場合、最初の授業に行って教授に直談判するというものでした。

早速実行!

初回の授業・・・
教室に入れないほど学生が一杯。
大半が男子学生で、動機は自分と同じ?と勘ぐると妙に親近感が・・・
さて教授の開口一番が、

「美術専攻の学生手を挙げて!」

手がパラパラっと挙がりました。

「Ok!いま手を挙げた学生は残って、それ以外はこのクラス取れないから帰ってよし!」

え〜という声が教室中に響き渡り、みんな退出して行くなかで私は帰らず残っていました。

教授からは次回クラスに揃えて持って来る画材道具の説明があって解散!

みんなが帰っていくなかで教授のところに歩みより、

私 :「このクラス履修したいのですが…」
教授:「んっ? 次回に揃える画材道具のこと聞いていなかった?」
私 :「いえ、それは聞いて理解しました。ただ美術専攻ではないのですが履修させてもらえますか?」
教授:「えっ?最初に居なかった?美術専攻の学生以外は断ったからダメ。」
私 :「そこを何とか!本当に絵を描くのが好きなんです!」(これは本音)

すると教授が周りを見渡し、学生が帰り二人きりになったのを確かめてから、

教授:「留学生かい?どこ国?」・・・
私 :「日本です。」

再度周りを見渡してから

教授:「そうか!特別だ。履修してもいいよ。」
私 :「えっ!?」と今度は私が驚く番。
教授:「実は、僕のワイフは日本人で日本は大好きだ。墨絵もね。しかし、特別許可したこの話は内緒だからね。」

こうして始まったspring semester。転機になったこの半年についても改めて書き留めてみたいと思います。






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