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リモートワークは「少しずつ環境に慣れること」で成功できる

北陸地方で転職エージェントに努める古狸です。
これまでも何度か書いてきましたが、当社(以下HJN)はフルリモートが可能です。
その宣伝効果があってか、最近チラホラと社長にリモートワーク導入についての相談が来るようになりました。
たまたま私も、これから導入を考えていらっしゃる企業様から「社員の目から見て実際どうなの?」の興味津々の目と質問を受ける機会に恵まれました。

様々なご不安や課題を伺い、
あぁ。現状からのゴールの遠さに途方に暮れられているのね

というのことがよく分かりました。
よくよく考えたら、HJNの場合はゆっくりゆっくり制度が浸透していきました。
もしもいきなり制度を今の形にしようと思ったら、壁が大きすぎて抵抗があり「無理!」となった気がします。

HJN(北陸人材ネット)の場合

コロナをきっかけにほぼフルリモートに変りましたが、元々はご家族の関係で70km離れた街に転居することになり、毎日出社は出来ない社員の為に考えられた制度でした。
当時は週に1,2回程顔を出してもらい、その他の日は近くのシェアオフィスで仕事をしてもらっていました。
お互い寂しいからたまには顔を見ないと!
みたいな感覚です。
それだけの為にも、社内でクローズされていたシステムを社外からセキュリティーを保ってアクセスできるようにしたり、仕事が出来る場所を探したり、ノートパソコンにしたり、と色々工夫と改定が必要。


その後別の社員が、またまた家庭の都合で、今度はなんと海外に移住するお話が勃発。
これはもう退職しかないだろうと社内のだれもが思っていました。
そして間違いなく一番ショックを受けていたのが社長でしたが、立ち直りもびっくりするほど早かった(笑)

何故なら「だったら海外で仕事してもらえばいいじゃん」という発想にあっという間に辿り着いたから。

と、いうことで一人は必然的にフルリモートワークの開始となりました。

≪1人で仕事をするのは寂しい≫ の解消

優秀な社員を手放したくなければリモートに移行せざるを得ない!
のミッションスタートです。
困難であろうこと と、不可能な事 は違います。
物理的に不可能な事は誰かがカバーできるように調整しつつ、
困難と思えるけど方法があるかも、ということは皆で方法を考えました。

今度は週に1、2度出社して、は不可能です(笑)
私は社内にいたのであまり気にならなかったのですが、
やはり1人で仕事をしている社員は、皆で仕事をしている一体感や雰囲気が感じられなかったこのと。

そこで、当初は Remo というオンラインのバーチャルオフィス・サービスを利用して「遠くにいても近くに感じる」職場づくりを工夫しました。
これは海外移住した社員(でぐみうさん)が見つけてくれました。

当時のことはでぐみうさんが詳しく紹介してくれているので、興味のある方は是非こちらを読んでみてください。

https://note.com/degumiu13/n/na3ce3b88090a

ということで結構テンション高く利用していたのですが、
 ・世界中で一気に需要が高まったことで急にお値段が高騰したこと
 ・米国企業のサービスだったため、ちょっとした不具合や質問も英語が必要で不便だったこと
 ・探してたら日本にも同様のサービスがありお試し期間があったこと

という条件が重なり、とりあえずお試しに乗り換えよう!
と、近しいサービスを探して渡り歩きました。

最後に辿り着いたのは、O'viceという日本の会社のサービスで、料金も良心的だし社内にいる感も出せて良かったです。

O'vice        https://ovice.in/ja/

が、実はそれも契約更新せず、今は普通にチャットツールだけで意識共有しています。
マイナス面があったかと言われたら、多少PCが重くなったかも、という程度で、ツールとしてはとても良かったです。
ではなぜか。
必要なくなったから!  が一番多いでしょうか。

孤独はLINE スタンプで解決される!

中年のオバハンが"LINEスタンプにハマる"やばい人の図を想像されたかも知れませんが、至って真面目です!
上述の通り、現在はバーチャルオフィスは使っていません。
それがなくてもお互いが近くに感じられるようになっている、と私は思っています。

元々ずっと並行して使っていたのですが、Line Works のチャットツールだけでお互いポンポン意見交換が出来るので、慣れてきた我々はあえて「視覚で安心する」必要がなくなったのかなと思います。
少しずつ慣れてきた中でお互いへの信頼感、そして距離感が肌で感じられるようになった成果だと思います。

Line Works は 内容によってトークルームを複数作り、一つは「憩いの場」という、業務には全く関係ない「雑談」を語るものも!
この使い分けも、でぐみうさんが提案・改善してくれて出来たものです。

あそこのケーキ美味しい! とか、(平日日中にスキー場に出かける)社長から綺麗な空の写真や吹雪の写真が投稿されたりします(笑)
そんな投稿に、その時心の余裕がある社員が(笑)スタンプ応戦したり、皆して仕事を忘れてその話題を掘り下げたり。

Line Works ではクリエイターズスタンプが使えずオフィシャルのものだけですが、それでも色々面白いものが揃っているので、
絶妙なスタンプで返ってきたりしたら感動したり、探し方をお互いに伝授したり・・・
別々の場所で違う仕事をしていても、同じポイントで笑いあうことが出来るというのが、社内にいるのと同じ感覚で仕事が出来る大事な要素だと思います。

もちろん、うちみたいな雑談が多い会社ばかりではないでしょう。
元々シーンとした中で皆さまが集中して仕事をされる会社ではちっとも参考にならないと思いますが・・・


とにかくお伝えしたかったのは

一気に1から10まで飛ぶのではなく、ステップを踏んで少しずつ始めたらいいのではないか、ということ。

HJNは未だに試行錯誤の連続です。
課題をクリアするために導入した制度も、最初は有難いと思っていたのに、長く使ったら不便だなと思ったり(笑)
人間我儘なのでいつも何かしらに引っかかります。
そんな時に、じゃあこんな制度があるねと話してみたり、自分なりに工夫した楽な方法をシェアしたり。


これから導入を考えられている皆さまも、是非ちょっとずつの導入を試みられてはいかがでしょうか。
一気に働き方を変更するのは社員にとっても大きなストレスになりそうです。
例えば選択制にしてみるとか、場所は変えず時間帯だけ自由にするとか、トライアルチームに先行してやってもらって課題を抽出するとか。
方法は社内で公募してみてはいかがでしょうか。


何より重要なのは「ワクワク」すること!


この手の話ならヤマキン社長が喜んで全国どこでも伺うと思いますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください(笑)


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