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自意識過剰な勘違いから努力の必要性を学んだ話

最終更新日:2023年8月15日

今回は仕事の向き合い方を考え直した、学生時代のアルバイトの話です。

「やる気があるのか?」と叱られて不貞腐れていた私は、母の言葉で自分は何も努力していない事を知りました。

そして、自分の能力以上のことをするためには、努力が必要だということを学んだお話です。

社会人となった今では恥ずかしくてたまらない出来事ですが、未熟な私が大きく成長した出来事でもあります。

あなたは誰かから指摘されたことに、納得いかずグチを言って終了した経験がありますか?
もしあるならば、その経験から得られる学びって何なんだろうと考えてみてほしいと思います。

今でも嫌な気持ちが消えていないなら、過去の経験が今のあなたを成長させるきっかけになるかもしれません。
そんなお手伝いが出来ればいいなと思いながら書いていきますね。


仕事を覚えず「やる気があるのか?」と叱られる

大学生時代に結婚式とか宴会とか出来るところで、ホールのアルバイトをしていました。
会の人数や会場によっても内容が違うので、覚えることはたくさんあります。

時々週末にシフトを入れるだけだった私は、正直仕事が覚えられませんでした。

ある時、遠方の用事に疲れてそのままバイトに行った時、社員さんに仕事の後に呼ばれ、「やる気があるのか?」「仕事を覚える気があるのか?」と叱られてしまいました。

社員さんから見た私はどうだった?

社会人歴10年を超えたいま振り返ると、やる気が無いように見えても仕方なかったですね。

理由は2つ。
1つ目はメモを取らなかったこと。

当時の私は教わったことを、その場で頭に入れるタイプでした。

頭に入れて次のシフトの時に覚えていれば何の問題もありません。
ですが、当時は時々週末にシフトを入れている程度で、凡人の私には覚えられませんでした。

社会人でもアルバイトでも、働く人なら一度は言われたであろう「分からなければメモを取りなさい」
これが私にはできていませんでしたね。
お恥ずかしい限りです…。

2つ目は出来ないことを避けていたこと。

以前教わったことが分からなくなり、聞くと「この前言わなかった?」と指摘されます。
責められたり、叱られるのが嫌だった私は出来ないことを避けていました。

はい、そんな人は一目で分かるし「コイツやる気ないな」と思われて当然ですね。
あ〜…恥ずかしい。あの頃の私(¯―¯٥)

どうして怠慢な働き方をしていたの?

タチが悪いことに、私はこのアルバイトが初めてではなかったんです。
何なら高校時代から短期のアルバイトをしていたので、この時点で5つ以上はしていたかな…?

アルバイトが禁止の高校だったので、裏方の仕事や覚えることが少ない仕事が多かったです。
ホテルの客室清掃とか、レストランの厨房とか…。

簡単なルーチン業務ではメモを取る必要性も感じていなかったし、慣れれば効率を考えるくらいの要領はあったので、自分は仕事ができると勘違いしていました。
今までの単純作業の仕事とは、全く違う世界だということに気付いていなかったのです。

周りのアルバイトの子たちが新しい仕事を覚えてバリバリ動いている中で、何となく劣等感を感じ始めたところで上司のお叱り…
もうね、鼻っ柱をボッキボキに折られたような感覚でしたね。

でも、学生の私には大事なことでした。
ただの学生アルバイト一人、切り捨てずに面と向かって叱っていただいたことを、今ではめちゃめちゃ感謝しています。

気持ちを入れ替えたきっかけは?

叱られた時の私は自分の何が悪いのか理解していませんでした。
プライドを傷つけられた。悔しい。辞めてやるーっ!
そんなことを思っていました。

「バイト辞めたいわ〜」的なノリで母親に愚痴った時、母の言葉で私はハッとしました。

「お前は今まで自分が何でも出来ると思ってただろ?何にも出来ないことが分かってよかったじゃん」と言われたんです。

頭を打たれたような衝撃でしたね。
前後の会話はほとんど覚えていないけど、その言葉だけははっきり覚えています。

その時、自分は努力をしなくても何でもできる、と思い込んでいたことに気づきました。
自分のレベルの低さと才能の無さを知り、幼稚な自分が恥ずかしかったです。

辞めるつもりだったけど、このまま次の仕事をしても恐らく同じ失敗をする気がしました。
今の仕事としっかり向き合って後悔の無いように辞めてやろう、できるようになって見返してやろうじゃないかと思いましたね。
偉そうに。笑

もうひとつ思ったことは、母は偉大だということですね。
その時の母はそれ以上励ましもアドバイスも、叱りもしませんでした。
ただ事実だけをババンッと突き付けた感じです。

いや〜、すげーわ。と子どもながらに思いましたね。
あんなん私にはできないわ。

1ヶ月めっちゃ頑張って辞めた

それから1ヶ月後に辞めることを決め、それまでに全力でやってみることにしました。

少ないシフトでしたが、新人のようにメモを取って「いまさら?」と言われても分からないことは聞いて動いて、お客さんには積極的に話しかけました。

逃げずにちゃんと頑張りました。
自分でも仕事への向き合い方が180度違ったと思います。

そして最後のシフトの時、あの社員さんがリーダーでした。

仕事の後お時間をもらって、この1ヶ月間どうでしたか?と聞くと
「お客さんにもちゃんと話しかけていたし、積極的に頑張っていたね」と評価されました。
私はお礼を言って、辞めることを伝えました。

あの1ヶ月を頑張れたのは、未来をイメージしたから

過去のアルバイトはそれなりにできて、人間関係も良好だった私にとって「やる気があるのか?」と指摘された時は、不貞腐れて「じゃあもういいよ、やーめたっ!」となってもおかしくありません。

私が間違った道を進まずに、1ヶ月頑張るという選択肢を見出して、その後の仕事への向き合い方を変えるほどの思考に至った理由を考えてみました。

それは

  • 自分が見ていた自分と、現実の自分とのギャップに気づいたこと

  • 未来の自分をイメージしたこと

この2つじゃないかなと思います。

➀現実の自分とのギャップに気付いた

これは母親に言われたことですね。
「お前は今まで何でもできると思っていただろ」←私が見ていた私
「けど何もできない」←現実の私

「飲み込みが良く、どんな仕事でもそれなりにできちゃう」と思っていた私は、実際は「不器用で凡人な私」だという事実に気付きました。

これだけ言われると、私なんてダメ人間じゃんと卑屈になってしまうかもしれません。
というか卑屈になります。めちゃめちゃショックですもん。

でも母親はこの時「何もできないことが”分かって良かったじゃん”」と言いました。
これが私には「これからできるようになればいいだけ、何の問題もないよ」というメッセージに聞こえたんです。

だから単純ポジティブな私は、無事自己肯定感を落とすことなく素直に事実を受け入れられたのだと思います。

言い方って大事ですね。

②未来の自分をイメージした

母のおかげで、今は努力していないだけだから努力すれば同じ年代の子たちと同じように仕事ができるんじゃないかと考えました。

仕事ができている自分をイメージして、仕事ができる他の子と自分の違いは何かを考えればおのずと答えは出てきます。

それが、メモを取ることと自分から積極的に行動することだったんです。
当たり前だろ、と笑わないでくださいね(^^;)
私にとっては大きな成長だったんです。

今でも初心忘るべからずと思い仕事をしています

事実を受け入れて、未来をイメージして、行動を変えたことで私は上司から頑張ったという評価をしてもらえて、無事このアルバイトを「やればできる自分に成長できた思い出」として記憶に残すことができました。

それでも仕事をしていれば「何だこれ?どうすればいいの?後回しにしちゃおうかな〜」と思うこともあります。
そういう時こそ初心に返って自分のお尻を叩くようにしています。

お前そんなんじゃ成長できないぞ。と。

自分は特別な存在じゃないけれど、努力でカバーできることもあると学んだんですね。
今思えば、社会人になる前に気付けて本当に良かった…。

そして今、さまざまな職場や仕事を経験し責任も重くなる中で、自分の得意なことや不得意なことが分かってきました。
努力してもできないこともあることも知りました。

はい、今回は「やる気はあるのか?」叱られた経験から、自分には努力が必要だと気付いた話でした。

前はできたのに上手くいかずに叱られてしまった。
そういう時、ついつい相手や環境のせいにしたくなります。
私もそうでした。

でも問題解決の糸口が自分にあるとしたらどうでしょう?
そこからあなたは何を学べそうですか?
本当にそれはあなたには越えられない壁ですか?

あなたはただ解決方法を知らないだけかもしれません。
せっかくの成長の機会をグチで終わらせてしまってはもったいないと私は思います。

私のお話に興味を持っていただいた方、良ければプロフィール記事も読んでみてください。
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では次のお話もどうぞよろしくお願いします。


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