【Dota 2】最低限覚えておきたい対策・アンチアイテム 7.31
Dota 2は、稼いだゴールドでアイテムを購入し、試合の展開が変わっていくのも醍醐味の1つです。
しかし、ゲームバランスを取るため、弱いアイテムは安く、強いアイテムは高く設定されているため、
自身のヒーローやチームに相乗効果があるシナジーアイテムを選ぶ(また相性の悪いバッドアイテムを選ばない)
または、
相手のヒーローに対して、有効なアンチアイテムを選ぶ
ことで、支払ったゴールドに対して、より大きな恩恵を得ることができます。
前者のシナジーアイテムに関しては、各ヒーローのガイドに設定されているので、大抵はガイド通りにアイテムを買えばシナジーが生まれるのですが、後者のアンチアイテムに関して教えてくれる教材はあまりありません。
そこで、この記事ではシチュエーションごとのアンチアイテムを紹介します。
※この記事は最低限の役割を覚えておかないと理解できないので、キャリー・イニシエート・タンク・サポート・コアなどの用語が分からない方はこちらの記事から読んでください。
【Dota 2攻略】最低限抑えておくべき役割とヒーローの選び方、時間ごとの動き方のセオリーを図解入りで解説する
アンチアイテム早見表
インビジブル(透明)ヒーローがいる
Dota 2のヒーローには、透明になれるアビリティを持ったヒーローがいます。
このヒーローに対しては、True Sight(真の視界)を得るアイテムを使用し、視えるようにする必要があります。インビジブル状態のユニットを視える状態にすることを『看破』と言ったりもします。
全員
Dust of Appearance
敵にインビジブルヒーローがいる場合、全ヒーローはDust of Appearanceを持っておくべきだと思います。
Dust of Appearanceを使用することで、自身から範囲1050以内にいる敵ヒーローに対して、True Sightを得るデバフを付けることができます。
また、インビジブル状態を看破した場合は、
移動速度を20%減少させ
25ダメージを与える(Blink Daggerをクールダウン状態にする)
ことができるので、キルを取れるか取れないかに大きな差ができます。
サポート以外のヒーローは、アイテムがいっぱいになってくると、Dust of Appearanceを手放さざるを得なくなるので、サポートは必ず持つ必要がでてきます。
サポート
Sentry Ward
サポートヒーローは、Sentry Wardを持つのが有効です。
Sentry Wardは、設置した地点から範囲900以内のTrue Sightを得ることができます。
敵にインビジブルヒーローがいなかったとしても、Observer Wardを看破するために、持っておくべきアイテムですが、インビジブルヒーローがいる場合は特に優先的に買っておくべきアイテムだと思います。
デスしていないヒーロー
Gem of True Sight
その試合においてデス数が少ないヒーローがいれば、そのヒーローがGem of True Sightを持つのも良いと思います。
Gem of True Sightは、パッシブ効果(使用しなくても自動で発動する効果)で、自身から範囲900以内のTrue Sightを得ることができます。
ただ、Gem of True Sightはデスすると落としてしまい、相手チームに取られてしまう可能性のある、諸刃の剣アイテムです。よって、デス数が少ないヒーローが持つのがおすすめです。
通常攻撃が痛い
キャリー
Radiance
相手ヒーローにキャリーが多い場合や、敵キャリーが強力な場合は、Radianceが選択肢に入ります。
Radianceは、パッシブ効果で、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して攻撃の10%をミスさせるデバフを与えることができます。
また、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して、毎秒60魔法ダメージを与えることができるので、ファーム速度を上げる効果もあるので、より多くのゴールドを必要とするキャリーにとってシナジーアイテムでもあります。
Butterfly
終盤においても、通常攻撃が痛い場合は、Butterflyも選択肢に入ります。
+35% 回避
の効果があるため、敵ヒーローの攻撃を回避することができるようになります。
また、
+35 Agility
+30 攻撃速度
+25 ダメージ
などの効果もあるため、キャリーのシナジーアイテムだと言えます。特に第一属性がAgilityのヒーローは攻撃力が大幅に上がります。
イニシエート
Scythe of Vyse
イニシエートが、敵の通常攻撃を無効化したい場合は、Scythe of Vyseが有効です。
Scythe of Vyseは、使用した相手ヒーローをHex状態(移動しかできない状態かつ移動速度減少の状態)にすることができます。
通常攻撃のみならず、アビリティやアイテムも使用できなくなるので、強力なアビリティを駆使して一方的に倒しきりたいイニシエートにとってのシナジーアイテムでもあります。
Shiva's Guard
Shiva's Guardには、
パッシブ効果で、自身から半径1200以内の敵ユニットに攻撃速度を-45、全ての回復効果を-25% のデバフを与える効果があります。
また、
+30 Intelligence
+15 アーマー
などの効果もあるため、イニシエートのシナジーアイテムでもあります。
また、後述ですが、タンクが持っても良いアイテムでもあります。2つあっても効果が倍になるわけではないので、どちらか1人が持つと良いです。
タンク
Assault Cuirass
Assault Cuirassは、パッシブ効果で、自身から半径1200の範囲に対して
味方の攻撃速度+30、アーマー+5
敵の敵のアーマー -5
という効果があるため相手の通常攻撃を弱体化させつつ、自身と味方のアーマーを強化するタンクヒーローのシナジーアイテムだと言えます。
Shiva's Guard
効果は先述の通りです。
+15 アーマー
の効果があるため、タンクのシナジーアイテムだと言えます。
先述の通り、イニシエートが持っても良いアイテムでもあります。2つあっても効果が倍になるわけではないので、どちらか1人が持つと良いです。
Heaven's Halberd
タンクヒーローは他にもHeaven's Halberdが有効です。
Heaven's Halberdは、相手ヒーローに使用することで、ディスアーム状態(通常攻撃ができなくなる状態)にすることができます。
他にも
+20 Strength
+20% 回避
+16% 状態異常耐性
+20% HP回復増幅
+20% Lifesteal増幅
といった効果があるので、タンクヒーローに取ってシナジーアイテムでもあると言えます。
サポート
Ghost Scepter
Ghost Scepterは、使用すると4秒間、物理ダメージがくらわなくなるアイテムです。
一方で
ディスアーム状態になり、通常攻撃ができなくなる
魔法ダメージの受ける量が40%増幅する
といった副作用があるので、通常攻撃をしたいキャリーやタンクが持つのは、シナジーが無く、むしろ弱体化アイテムとも言えます。また、受ける魔法ダメージが多い場合は、購入や使用を避けるということも重要です。
アビリティが痛い
全ヒーロー
Magic Stick → Magic Wand
Magic Stickは、自身から範囲1200以内の敵ヒーローまたは中立クリープがアクティブアビリティを使用すると、+1チャージされます。
Magic Stickを使用すると、チャージを全て使用し
『チャージ数×15』のHPとマナを回復します。
チャージは最大10までです。
敵ヒーローがアクティブアビリティを使えば使うほど、こちらの回復量が増えるので、アンチアイテムだと言えます。
チャージが多く貯まる場合は、Magic Wandにアップグレードすることで、最大チャージ数が20に増えます。
イニシエート
Infused Raindrops
Infused Raindropsは、敵から1度に75以上の魔法ダメージを受けた時に、120ダメージまで無効化するアイテムです。1つ買うと6回まで防ぐことができます。
+0.8 マナ自然回復もあり、アビリティを駆使して戦うイニシエートヒーローに有効なアイテムと言えます。
コア
Black King Bar
Black King Barは、使用することで、一定時間スペル耐性状態(状態異常と魔法ダメージをくらわない状態)になります。
一部、スペル耐性状態を貫通して、状態異常にしてくるアビリティやアイテムはありますが、ほとんどの状態異常は、これで防げます。
Strenghtやダメージも若干上がるので、コアヒーローに向いているアイテムと言えます。
Sange → Sange And Yasha or Kaya And Sange or Heaven's halberd
明らかに、アビリティが痛い場合には、Black King Barの前に、Sangeを買っても良いかもしれません。
+12% 状態異常耐性
があることで、状態異常の時間を12%減らすことができます。
他にも
+16 Strength
+20% HP自然回復増幅
+20% ライフスティール増幅
という効果があるため、Strengthヒーローや、ライフスティール効果の持つヒーローのシナジーアイテムと言えます。
更に、
Agilityヒーローや、Strengthヒーローであれば、Yashaと合わせてSange And Yasha
Intelligenceヒーローであれば、Kayaと合わせてKaya And Sangeまたは、Heaven's halberd
にアップグレードすれば、終盤まで使えるアイテムになります。
サポート
Glimmer Cape
Glimmer Capeには、魔法耐性を+15%させる効果があります。
また使用することで、5秒間透明になり、魔法耐性も+50%に増加します。
自身だけでなく、仲間にも使用することができるので、生き残る確率を上げることができます。
イリュージョン(自身のコピーを作る)系ヒーロー
Diffusal Blade
こちらがイリュージョン系のヒーローであれば、Diffusal Bladeもおすすめです。
Diffusal Bladeを持ったヒーローが、相手ヒーローを通常攻撃すると、相手ヒーローのマナを削ることができます。
Anti-MageやChaos Knightなど、イリュージョン自身も、このマナを削る効果を与えることができるイリュージョンヒーローがいます。
つまり、Diffusal Bladeを持ったイリュージョンで通常攻撃を与えることで、瞬時にマナを削り、アビリティを使えない状態にすることができます。
第一属性がIntelligenceのコアヒーロー
Bloodthorn
Bloodthornは、敵ヒーローに使用するとサイレンス状態(アクティブアビリティが使えない状態)にすることができます。
また、他にも
+20 Intelligence
+60 攻撃速度
+50 ダメージ
+5 マナ自然回復
+20% 魔法耐性
などの効果があるので、第一属性がIntelligenceのコアヒーローにとって、シナジーアイテムだと言えます。
レンジ(遠距離)の通常攻撃が痛い
コア
Blink Dagger
Blink Daggerは、自身から範囲1200まで瞬間移動ができるアイテムです。
これを使用することで、相手のヒーローに瞬時に近づくことができます。
レンジヒーローは、遠距離攻撃ができるため、一見強そうに思えますが、脆いヒーローが多い傾向にあります。よって、距離さえ詰めてしまえば、キルは取りやすいです。
Hurricane Pike
第一属性がIntelligenceであるキャリーヒーローは、Hurricane Pikeも相性が良いです。
敵ヒーローに使うと、自身と対象を0.2秒かけて距離450ずつ遠ざけます。
この対象への視界を得ている限り、その後6秒間対象に対して射程無制限、攻撃速度 +100の攻撃を5回行えるようになります。この攻撃はレンジヒーローのみ効果を得られます
また、自身や味方にも使うことができ、対象を今向いている方向の正面に距離600を移動させることができるので、イニシエートや追いかけ、エスケープ(逃げ出す手段)にも使用することができます。
Blade Mail
Blade Mailは、
パッシブで『受けた通常攻撃ダメージの20%+20』のダメージを与える。
使用すれば4.5秒間『受けたダメージの80%』のダメージを与える。
という効果があります。つまり、使用後4.5秒の間に通常攻撃をくらうと『受けたダメージの100%+20』のダメージを与えることができます。受けたダメージより、与えるダメージの方が多いというわけです。レンジヒーローは脆いので、相手ヒーローが攻撃を中断しなければ、こちらが攻撃をしていなくても、相手ヒーローが先に死ぬということもあり得ます。
相手ヒーローが攻撃を中断すれば生き残れる確率が上がるのでラッキーです。
また中立クリープからのダメージも返すので、ファーム速度が上がるアイテムでもあります。
サポート
Force Staff
Force Staffは、指定したユニットを今向いてる正面方向に600距離を前進させるアイテムです。
これを使用することで、相手ヒーローと距離を詰めたり、離れたりすることができます。自身だけでなく、味方や敵ヒーローにも使えるので臨機応変に使用する必要があります。場合によっては味方ヒーローをデスしてしまうことも。。
+10 Intelligence効果もあるので、サポートのシナジーアイテムでもあります。
増殖(イリュージョン・召喚・操作)系
Dota 2には、イリュージョン(自身のコピーを作成する)ヒーローや召喚(子分を召喚する)系ヒーロー、操作(クリープを子分にする)系ヒーローなど、複数人で戦うアビリティを持つヒーローがいます。
これらに対しては、複数人にダメージを与えるアイテムを積むのが有効です。
キャリー
Maelstrom → Mjollnir
増殖系ヒーローに対してまず第一候補になるアンチアイテムがMaelstromです。
Maelstromは、攻撃時に30%の確率で、対象の範囲650以内の敵4体までに対して、140の魔法ダメージを与えることができます。
1人を攻撃するだけで複数人にダメージを跳ねさせることができるというわけです。
基本は本体を攻撃し、ついでにイリュージョンや、召喚ユニットを倒すという使い方が有効です。
以上の特性から、ファーム速度を上げることもできるため、キャリーのシナジーアイテムと言えます。
また、Maelstromは、Mjollnirにアップグレードすることで、終盤まで使えるアイテムになります。
Mjollnirにアップグレードすることで攻撃速度が65増加したり、使用した味方ユニットに対してシールドを張り、シールド中に攻撃されたとき20%の確率で225ダメージを与えることができるという効果を得ることができます。このダメージは4回まで跳ねます。必然的に通常攻撃の回数が増える増殖系ヒーローに対しては強力なアンチアイテムと言えます。
自分に対しても使えますが、味方にも使えるので、多くの攻撃をくらうタンクヒーローに使うなど、臨機応変に使っていくことが重要です。
Battle Fury
次に、候補に上がるのが、Battle Furyです。
Battle Furyは、通常攻撃時、台形状に攻撃力の70%のダメージを与えることができるアイテムです。
+60 ダメージ → 瞬時にダメージを与え、倒し切る
+7.5 HP自然回復 → 前線に出ても生き残れる確率を上げる
+2.75 マナ自然回復 → マナ不足で、イニシエート・エスケープアビリティを使えないということを防ぐ
という効果があるため、Phantom Assassinや、Anti-Mageなどイニシエートもできるキャリーヒーローのシナジーアイテムだと言えます。
また木を切ることもできるので、木で囲んで身動きできないようにするアビリティを持つ、Nature's Prophetに対してアンチアイテムでもあります。Nature's Prophetは、木を子分に変える、増殖系ヒーローでもあるので相性は抜群です。
台形状にダメージを与えることができるのは、メレーヒーローのみなので、レンジヒーローには相性が悪いバッドアイテムだと言えます。
Radiance
Radianceは先述の通り、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して、毎秒60魔法ダメージを与えることができるので、複数のユニットにダメージを与えることができます。同じ理由からファーム速度を上げる効果もあるので、より多くのゴールドを必要とするキャリーにとってシナジーアイテムでもあります。
更にパッシブ効果で、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して攻撃の10%をミスさせるデバフを与えることができるので、必然的に通常攻撃の回数が増える、増殖系ヒーローに対しては強力なアンチアイテムと言えます。
イニシエート
Shiva's Guard
Shiva's Guardは、先述の通り、
パッシブ効果で、自身から半径1200以内の敵ユニットに攻撃速度を-45、全ての回復効果を-25%のデバフを与える効果
があるので、必然的に通常攻撃の回数が増える、かつ範囲でデバフを与えることから、増殖系ヒーローに対して、アンチアイテムだと言えます。
また、使用することで、
自身の範囲900以内の敵ユニットに200ダメージを与え、移動速度を-40%させるデバフを与える
ことができるため、イリュージョンヒーローに対して使用して、HPの減り方を見ることで、本物を見分けるヒントになります。
また、
+30 Intelligence
+15 アーマー
などの効果もあるため、イニシエートのシナジーアイテムでもあります。
こちらもタンクが持っても良いアイテムでもあります。2つあっても効果が倍になるわけではないので、どちらか1人が持つと良いです。
タンク
Assault Cuirass
Assault Cuirassは、先述の通り、パッシブ効果で、自身から半径1200の範囲に対して
味方の攻撃速度+30、アーマー+5
敵の敵のアーマー -5
という効果があるため、タンクのシナジーアイテムだと言えます。
Radiance
Radianceは先述の通り、パッシブ効果で、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して攻撃の10%をミスさせるデバフを与えることができます。
また、自身から範囲700以内の敵ユニットに対して、毎秒60魔法ダメージを与えることができるので、長く戦闘に居座るタンクヒーローにとってシナジーアイテムだと言えます。
敵ヒーローのアーマー(物理防御)が高い、回避が高いなどの理由で、魔法ダメージを与えたい場合にも有効です。
Shiva's Guard
効果は先述の通りです。
+15 アーマー
の効果があるので、タンクのシナジーアイテムでもあります。
先述の通り、こちらもイニシエートが持っても良いアイテムでもあります。2つあっても効果が倍になるわけではないので、どちらか1人が持つと良いです。
サポート
Ghost Scepter
Ghost Scepterは、先述の通り、使用すると4秒間、物理ダメージがくらわなくなるアイテムです。
必然的に通常攻撃の回数が増える、増殖系ヒーローに対して、アンチアイテムだと言えます。
個々のヒーローごとにアンチアイテムを知りたい
今回、紹介したアンチアイテムは大まかな指標でしかありません。
時には、ヒーローごとにアンチアイテムを用意する必要がある場合があります。
手が付けられなかったヒーローがいた場合は『(ヒーロー名) fandom counters』で検索して、アンチアイテムを確認すると良いです。
常に最適なアイテムを選ぶ
1回のゲームで得られるゴールドには限りがあります。
戦況に応じて、ベストなアイテムを選択することで、チームの勝敗を大きく左右すると言えます。
この記事では一般的なセオリーを紹介させていただきましたが、戦況に応じてセオリーから外れることも重要です。
常にコストパフォーマンスを考えながら『今買うべきアイテムは何がベストか?』を考えながら戦う必要があります。
他にも
物理ダメージが痛い
魔法ダメージが痛い
アーマーが高い
回避を持っている
キャストアビリティが痛い
パッシブアビリティを無効化したい
素早い
ヒールが高い
時などに応じたアイテムも考える必要がありますが、長くなるので次回に。。
それでは素敵なDota 2ライフを!ではまた。
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