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できること・できないこと

まず、本が読めないといっても活字が完全に読めないわけではない。スマホでネットニュースを読むし、LINEだってする。何より仕事でたくさんの文章を目にしているのだから、文字が読めないというわけではないのだ。

では何が難しいのか。できること、頑張ればできなくもないこと、できないこと、の3つに分けて考えていくことにしよう。


1.できること

できることはそんなに多くはないが、なくもない。

例えば漫画は『名探偵コナン』や『デスノート』といった比較的文字が多い漫画が好き。推理系は好きなので、文字が多かったり内容が複雑であったりしてもそれほど苦ではなく読むことができる。

昨年からハマっている『約束のネバーランド』も冒険系なので大好きなのだが、一見漫画風の小説はどうしても読むことができず、本棚で眠っている。

意外かもしれないが、僕は大学のサークルでフリーペーパーを作っていた。フリーペーパーを作る流れを簡単にまとめるとこんな感じ。はじめにみんなでネタ会議をして次号のテーマを決める→ページ構成を考える→具体的にどういった内容にしていくか打ち合わせを重ねる→必要であれば取材をして、写真を撮って、イラストレーターやフォトショップでページを作っていく。

インタビュー記事を書いたり、読者にわかりやすく内容を伝えたりするために記事を書くことは嫌いではなかった。むしろ好きな作業だった。書いた記事を他の人に読んでもらって、修正した方が良いところを赤ペンで書き込んでもらって、という作業を何度も繰り返した。反対に自分が他の人が書いた記事を読んでコメントすることもあり、これも決して苦手な作業ではなかったはずだ。

むしろ大好きなものが1つある。家電の製品カタログやマニュアルで、数字で比較している表や、細かい操作説明などはずっと読んでいられる。数字ばかりなので、人によっては読みたくないと思うかもしれないが、これはずっと読んでいられる数少ない読み物となっている。


2.頑張ればできなくもないこと

高校でも大学でも教科書を読むことは得意ではなかったがちゃんとできたし、人が書いた文章を読むこともそこまで苦手ではない。

ビジネス書などでイラストの多いものであればイラストで先にイメージを持った上で読み進めることもできるが、1冊の本を最後まで読むことはめちゃくちゃ難しい。中には例外があり、僕がとてつもなく興味を持っているジャンルであればイラストが少なかったり無かったりしても読むことができることがわかっている。

例えば『世界最先端の戦略がわかる amazon』は、amazonのビジネスモデルについて詳細に書いてある本であるが、最先端のITという僕が最高に興味のある分野であるため時間はかかりながらも95%くらいまで読むことができた。

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3.できないこと

興味のない文章を読むことに対しては、かなり苦手意識を持っている。誰もが興味のない文章は読みたくないと思うかもしれないが、読みたい読みたくないのレベルではなく、本気で読むことができないのである。

どのように読めないのかというと、まず文字の書いてあるページや紙を見ると、文字に圧倒されてしまう。本来であれば縦書きの本なら右上から、横書きの紙なら左上から、タイトルなどから順に読んでいくべきなのだが、そこに目が行く前に全体の文字が一気に目に入ってくるため、順を追って読んでいくことが難しい。

このため高校生のときは現代文が何よりも苦手だったし、大学の研究室にいたときも文字ばかりの資料に目を通しておくということがあまり得意ではなかった。

また、先ほど興味のある本を95%読めると表現したが、100%にすることができない。ほぼ読み終わったという状態になると、それ以上に読む気が起こらなくなり、しおりを挟んでおいてもそのしおりの位置が移動することはなくなる。

重要な部分を読み終わったから最後の部分は読み飛ばすというわけではなく、そもそも何が書いてあるのかもわからないのに、もういいやという気分になってしまうわけだ。もちろん一番最後こそ、これまでのまとめであったり、何か大切なメッセージが書いてあるかもしれないというのは十分に理解している。


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