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20代、ひとつの区切り。たくさんの巡り合わせに感謝した日。

私の20代が詰まったステージだった。

2024年のゴールデンウィーク、最初の土日。
パルテノン多摩で行われた『カピリナフラフェスティバル』で踊ってきた。

普段ステージで踊ったところで記事を書こうとは思わないが、今回は自分にとっては特別な意味合いのあるステージだったから、記録しておくことにした。

パルテノン多摩の思い出

まずは会場であるパルテノン多摩(通称「パル多摩」)だ。
ここは、社会人1年目、新卒で入社した会社で仕事で関わったことがあった。
メイン担当ではなく先輩のサポート程度だったが、大規模改修の時期に案件に関わらせてもらい、一人でパル多摩に通って議事録をとったり、企画書作成の手伝いをさせてもらったりした。

入社前から私の目標であり憧れだった先輩と一緒に仕事をした思い出だ。

イベントの思い出

そして今回たまたま踊る機会が巡ってきた「カピリナフラフェスティバル」。
社会人4年目、初めて転職したのは自分が大好きなフラのイベントを主催する会社だった。
この会社で、社長をはじめ仲間と立ち上げたのがこの「カピリナ」なのだ。

コロナの時期に新しいイベントを立ち上げるというなかなかに強硬策だったが、いまや会社を支えるイベントの一つにまで成長したイベント。

在職中、いくつか新しいイベントは立ち上げたが、コンセプトからしっかり練り上げたイベントはカピリナが初めてで、色々な思い出のあるイベントである。
会場探しから始まり、イベントのコンセプトやイベントの名付け、ロゴも考え、収支の計算を行い、出場者集めから協賛企業への営業まで一通りのことをやらせてもらった。

2022年に初めて横浜の新都市ホールで形になったときは感無量だった。平場からステージを組んだのは初めてだったので、座席からの見え方が分からず、細かく料金分けをしてちょっと失敗したり…。

2023年は現場の経験も増えて、勝手に色々背負い込んでいたのか、終わった時には安心感や苛立ちなど色々な気持ちがあふれたのか泣きながら帰った記憶もある。

でも、審査員として来日したクムフラ(フラの師匠のことを言う)に、「これまで色々な競技会に審査員として参加したけど、一番オーガナイズドされた大会だった」と言ってもらえたり、スタッフとして名前を覚えてもらったり。貴重な経験や達成感を感じる場面もたくさんあった。
パルテノン多摩の現場には知り合いがいるので、ちょっとした相談をしにいくと前職の人に会えるのも嬉しいポイントだった。

とにかくそんな小さな思い出がいっぱいあるので、今回何かの巡り合わせで踊れたことは自分にとってすごく感慨深いことであった。

スタッフをしながら自社イベントで踊る機会というのはこれまでゼロだったので、仕事でお世話になった皆さんの前でフラを踊ったことはなかった。

そしてフラの企画会社は2024年2月末をもって退職してしまったので、もし働き続けていたら今回もスタッフとして働いていて、ハラウは出演していても私は舞台袖から見守っていただけだったかもしれない。

フラの思い出

ちなみに、今わたしが所属しているハラウには、2022年に通い始めた。
大学時代から続けていたフラを一時中断していたが、ずっと憧れていたハラウの門を叩いたのが2022年。

実はこのハラウを好きになったきっかけも、前職の社長が立ち上げたイベントでクムフラの踊りを見たからで、大学時代にさかのぼる。
確かあれは2017年、自分が出場者として参加した大学生の大会に審査員としてきていたのが、今わたしが習っているクムフラで、その踊りに一目惚れしたのだ。

直接習うなんて夢のまた夢、ただの憧れだったはずが、今ではハラウのメンバーとしてその踊りを教えてもらっている。
これも不思議な巡り合わせだし、人生って何が起きるか分からないなあ、とつくづく思う。

本番を終えて

会場中に知っている人がいる中で踊るのは、なかなかフワフワした気持ちであった。
それほど緊張しているつもりはなかったが、踊っている時のメンタルの保ち方、どこに集中するのかといった点がまだまだだと感じた。
あまりイベントに出演する機会も多くないので、まだまだ場数を踏む必要がある。

それに姿勢、表情、ハンドモーション、ステップ、変な癖をなくす…等々課題はまだまだてんこ盛りである。

今回は競技会にエキシビションとして参加させていただいたので、本選の方はフラがうまい人ばっかりで、私のような者がエキシビションとして踊るなんて恥ずかしい…と正直そんな気持ちであった。

まあでも、一歩一歩積み上げていくしか、上手くなる道はないと思うので、自分のペースで無理なく継続しながら、少しずつハラウのスタイルを身につけていけたらいいなと思う。

おわりに

わたしにとって思い入れのあるステージだった今回。
今年の冬には30歳を迎えるため、なんだか20代の良い区切りになったなと思っている。

落ち込んで、泣いて、悩んで、「もっとああしておけば」と思うこともあった20代だったけど、こうして一つの形に残すことができてよかった。

ちなみに今回のイベントは、若いスタッフの皆が頑張っていて、大きなトラブルもなく終えている様子を見て、安心した。
私はわたしで、また新しい場所で、自分なりの価値を出せるように努力していきたいし、また周囲の人といい関係性を築きながら自分の居場所を作っていきたいと思った。

応援してくださった皆様、ありがとうございました。

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