「樹海村」で一番怖いのは
結論から言うと、「犬鳴村」より怖かった。
けっこうドキッとするシーンも多くて。
昨日は子どもたちと一緒にミルクティーを飲みながら「樹海村」を鑑賞。(普段は酒ですが昼なので)
我が家は怖いのは昼間に見ております。
「夜ホラー」しない理由は、どんなにチープなホラーでも夜になると怖さが3倍になるから。せめてもう一人大人が欲しい。暗闇ってそれだけで不安だし、子どもが怖がるとこちらまで「+1怖」される感じ。シングルマザー生活における盲点です。
本作の中でわたしが一番印象にのこったのは、なんといっても黒沢あすか氏。
もう、お寺でこの方が出てきた瞬間から「冷たい熱帯魚」(2010)なのです。
※園子温監督「冷たい熱帯魚」。ほんとヤバい人を怪演。
「樹海村」では、ある登場人物の母役で優しい印象。母親らしくカットしたスイカを皿に乗せて歩いてくるシーン。遠くから歩いてくるから最初はぼやけてるんだけど、よく見ると黒沢氏。にこやか。その笑顔が怖い。
個人的に一番怖かったのは、登場人物が呪い殺されるシーンでも亡者たちに襲われるシーンでもなく、やはり彼女の、病院でのこのシーン。
このあたりから↓
※奥に立っているだけで怖い。
「こわいこわいこわいこわい!」思わず。
なんだろう、この壊れてしまっている感じは。この母親に突然降りかかった災難を考えると当然だけど。
やっぱり一番怖いのは、お化けでも超常現象でも呪いでもなく人間だって。
人の心の中にある、見えるようで見えない部分。隠しているようで、むき出しのようなもの。自分でも認識できない闇。
黒沢あすか氏を見ていると、そんなものを感じてしまう。最高でした。
ハッピーニューイヤー。
今年もたくさん、映画を観たい。
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