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言いたい事も言えないこんな世の中じゃ

北京2022冬季五輪の企画で「クール・ランニング」を久しぶりに見ることができてかなりハッピー。1993年の映画ということで、当時わたしは9歳でした。それまで映画といえばほとんどエディ・マーフィーだと思っていたわたしは(「ゴールデンチャイルド」や「星の王子さま」が大好きで何度も見ていた)、エディ・マーフィー以外にもこんなに楽しい映画があるのだとかなり印象に残った記憶がある。
テレビで放送したのは見逃したため実家で録画していたやつ。ということで酒ではなくブラックコーヒーを飲みながら昼から鑑賞。

雪を見たことがないジャマイカ人がボブスレー。これが実話だという。100メートルを9秒台で走るスプリンター、デリスは五輪の超有力選手として選考会に出場。ところが、転倒した選手に巻き込まれてしまいまさかの五輪出場権を逃してしまう。夢を諦めきれないデリスは、なにがなんでも五輪に出場したい、そこで思いついたのがボブスレーだった。
(↑あらすじ最後色々端折りすぎて急にボブスレーなのだが、とにかく、ボブスレーなのだ。笑)

久しぶりに見た。展開がとても早い。スピーディ。だから見ていて飽きない。だけど内容は十分理解できる。ということは、お話がシンプルに作られているということなのかなー。紆余曲折あるのだが終始明るいムードで嬉しくなる。

一番印象に残ったのは、みんな言いたいことを言ってるなぁ、てこと。転倒に巻き込まれて五輪の出場を逃したら、レースのやり直しを訴えたり、ボブスレーの監督を何度断られてもへこたれなかったり、出場用のソリがないまま極寒のカナダにやってきて「お願い、激安のソリを探してくれ」なんて無理も言うし、仲間を侮辱されたら酒場で大乱闘。監督の過去の不正のせいで出場停止になるけれど、抗議すればあっさり決定は覆されるし。笑
とにかく言いたいことをストレートに伝えてぶつかり合って、解決していく。みんな遠慮しないし、それがそのままドラマになっていて、とても単純なんだけどおもしろい。

「言いたい事も言えないこんな世の中」でもないのだけれど。いや、最近は言いたい事もけっこう言えてる世の中になってきたのかもしれないけれど。ぶつかることは悪いことじゃないのだな。ワレワレはどうしても周囲に合わせようとしやすいけれど、本当は違って当たり前だから。もっと熱くなってもいいのだと思った。

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