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【ポンコツ学級事務】学級通信を毎日発行する裏ワザ

1.初めに

はじめに、理解して頂きたいのは

○学級通信は出さなくても全く問題ない。
○目的のない学級通信は出しても無駄である。

と私は思っています。
ですので、充分に学級経営をされている先生方は学級通信を出す必要はありません。

ですが、私達のようなポンコツ教師は違います。
幼い頃からずっと叱られて育ってきました。
「褒められる」という経験が不足しているのです。
結果として、子供達を上手に「褒める」ことができません。

そのような私達にとって、学級通信は非常に頼もしい「武器」になります。
学級通信を上手に使えば、

○視覚的に褒められる。
○保護者に褒められる。
○友達に褒められる。

のような状況をつくることができます。
毎日発行すれば尚更学級は安定します。

前置きが長くなりました。
これを読んでくださっている読者の方々は
「忙しくて学級通信なんて書く時間がない……」
「書くことが思いつかない……」
と思っているかもしれません。
ですが、学級通信を発行するのは大変ではありません。
私自身、毎日発行しています。
私がどのように発行しているかを紹介します。

2.できたことを記事にするんじゃない。できていないことを記事にすべし!【内容編】

他の先生方を見ていると週末に学級通信を書かれる先生方多いようです。
「今週は〜〜〜があったなぁ」
「今週は子供達の〜〜〜が良かったなぁ」

私は全く違います。
週末には、来週発行する学級通信の内容を決めています。
どのように決めているのか。

「子供達ができていないところ」

例えば、宿題の漢字練習の字が汚い子が多かったとします。
来週は綺麗な字で書かせたい。
そのように思った場合、教室でこう言います。

「次回の学級通信で、綺麗に漢字を書いている人のノートを紹介します。
ですので、今日の宿題の漢字練習は1番綺麗な字で書いてらっしゃい」


すると、少なくとも2〜3割程度の子達は丁寧に書いてきます。
そこで、2〜4人選びます。
選んだ漢字ノートをパソコンに取り込んで、ノートの写真を学級通信に載せます。

配る時に
「○○さんと○○さんの漢字ノートが綺麗ですね〜」
と褒めます。
ですが、このままだとやんちゃ君達が
「自分の漢字ノートが載らなかった」
と拗ねてしまいます。
すかさず、このように言います。

「今回、○○さんと○○さんの漢字ノートを載せましたが、他にも綺麗に漢字を書いてきた人がたくさんいました。ですので、次回の学級通信でも、漢字ノートを紹介します。今日の宿題の漢字練習は1番綺麗な字で書いてらっしゃい」

これを繰り返します。
また、2〜4人の漢字ノートを載せて同じ事を言います。

「今回、○○さんと○○さんの漢字ノートを載せましたが、他にも綺麗に……(省略)」

大事なポイントは
○個別評定をする。
……「○○さんの漢字ノート」の名前付きで載せる。
○逆転現象を起こす。
……日頃はできていないけど、特に頑張ってきた子を優先的に褒める。
です。

子供達は素直です。
自分のノートが載るかもしれないと思ったらいつもより丁寧に書いてきます。
いずれ、半数以上の子供達が丁寧に漢字を書いてくるようになります。
大体、褒め終わったら次の内容に移ります。

これは、漢字ノート以外にも何でも応用が効きます。
話の聞き方、給食、掃除……。

ここまで読まれて
「でも、すぐに元に戻っちゃうんじゃないの?」
と思われませんでした?

……戻っちゃいます(笑)
1ヶ月程しか継続しません。
ですが、また1ヶ月後に同じ内容で発行すればよいのです。
2〜3回学級通信で発行する手間で1ヶ月続くのであれば安いものではないでしょうか。

「忙しくて、学級通信を書く時間がない……」
そのように思われる方もいるでしょう。
そこで、次は10分で学級通信を発行する裏ワザを紹介します。

3.コピぺで簡単!10分で学級通信作成。【作成編】

私のようなポンコツ教師が学級通信を1から作ろうとすると、2時間は平気でかかります。
しかも、文章力が無いので日本語がメチャクチャだったり、文章が埋まらず無駄に大きい写真で誤魔化したり……。

では、私自身どのように学級通信を発行しているか……。
実は、

他の先生の学級通信をそのままコピペしています。

ズルい!卑怯だ!と思われますか?
何だそりゃ?と呆れられましたか?

しかし、そんな事は学級通信を受け取る子供達や保護者には関係ありません。

学級通信の入手方法は主に3つです。

①同僚の先生からもらう。
②書籍化された学級通信を買う。
(最近だと、田中博史先生や長谷川博之先生の学級通信が出版されました)
③セミナーで学級通信を買う。
(河田孝文先生や石坂陽先生のセミナーでよく販売されてあります)

②③は少しお金もかかりますが、これからの長い教師生活の投資だと思えば安いものでしょう。

私は約3000号近くの学級通信を持っています。
漢字をテーマにした学級通信だけでも50号近くあります。
もし、「漢字を綺麗に書かせたいな」と思えばそこから学級の実態にあったものを1つ選ぶだけです。
コピペして、文責や子供の名前を変えれば終わりです。
10分で終わります。

4.最後に

私は後輩に自分の学級通信をあげています。
すると、

「この学級通信、ポンコツ先生のパクリなんです〜」

とバラしてしまう先生がいます。
しかし、

真似をしたことなど言う必要は全くありません。

先生方は素直です。
しかし、手柄は自分のものとして貰っておけば良いのです。

保護者に

「先生も忙しいのに毎日発行して、大変でしょう?」

と言われたら

「載せたいことが多くていつも何を載せようか迷っています」

と答えればよいのです。

管理職や同僚に

「頑張ってますね」

と言われたら

「大した内容ではありません」

と謙遜しておけばよいのです。

良い評価をしっかりもらう。これも充実した教師生活を送るための処世術です。

初めてnote書きましたので、何分至らない点も多々あると思います。ご意見、ご質問を頂けると幸いです。

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