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小さい対内FDIをポンコツ推考

こんにちは! ポンコツおじさんです。
こちらではなぜ日本の対内FDIが対外FDIに比べとても小さいのか考えてみます。
対内FDI(海外企業→日本企業投資):0109億ドル
対外FDI(日本企業→海外企業投資):1253億ドル
となっており、「FDIとFIREのポンコツ推考」に日本企業は投資する体力はあるが、投資される魅力がないのではないかと書きました。

なぜ日本企業は投資される魅力がないのか。
老害が多いから?
日本人はイノベーション力がないから?
日本の社会システムが老朽化してるから?
私なりに3つ理由を考えてみました。

①人口動態
最近よく聞く言葉ですが、要は人口の推移です。日本は急速な少子高齢化を迎えていて、生産年齢人口(15〜64歳)がどんどん減っています。このよく消費をする年齢層が減ってきているので、市場全体の消費・需要が小さくなりやすいのです。この年齢層1人1人がどんどん欲ばりになって、色々買いまくらないと...そんなのムリですよね...なので日本市場の消費・需要が小さくなっていきます。日本企業ではなく日本市場の魅力が徐々に失われているようです(下図は厚生労働省)。

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②先進国の成長鈍化、新興・途上国の成長促進
情報通信技術や輸送技術などの発達により、それまであった先進国特有の優位性が失われ、条件の整った中国・ASEAN・インドなどの野心的な新興・途上国の企業が急成長し、成長鈍化した先進国である日本の企業よりも、新興・途上国の企業に投資する魅力が日に日に増しています(下図は経産省)。

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③日本人が新しいテクノロジーに対して鈍感
5GもブロックチェーンもAIも量子コンピューターも日本人は強く欲しているのでしょうか?ひょっとしたら、日本人の多くはすでに十分な生活レベルに達していて満足し、より良い生活をあまり求めていないという可能性があります。となると、どうしてもその開発は遅れ、グローバルに見るとテクノロジーの発展が遅い国となり、そのような国の企業に投資する魅力は失われます。

若い人たちが日本企業に魅力を感じず、半ば合理的にFIREに向かうように、
日本企業も日本市場に魅力を感じず、半ば合理的に対外FDIに向かっているよう見受けられます。

そもそも、「私たちはすでに生活に満足しているのに、シャカリキに働いてもっとお金を稼ぐべきなのか?」という問いを持ちかけられているような気もします。

今回はここまでです。長文なのに読んで下さりありがとうございました。

それでは!

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