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探し続けていたメンターは友達の中にいた

相談者、助言者を意味するメンター。さまざまな企業で取り入れられ、自己啓発本を読めば20代のうちに良いメンターに出会うことが良いキャリアを築く上で必要なことと示されています。

一般的に職場のメンターは他部署の若手の先輩が任命され、新人社員のサポートを行います。実務以外の相談役として、客観的に見た職場内での働き方、先輩を含む人間関係での上手な付き合い方をアドバイスしたり、悩みや課題について共有することが主な目的となっています。

メンターは直属の先輩ではない、というところがポイントで、お互い客観的に仕事について話し合うことができます。
直属の先輩後輩の間柄ではないからこそできる話、直属の関係以外からの意見や考えを得ることができるのがメリットです。少し離れた存在だからこそ、相手の話に聞く耳を持つことができます。

仕事以外のメンターは、人生のメンター、身近な目標としても重要な存在です。

メンターに出会えなかった20代

私が初めに働いていた職場では理想のメンターに出会うことができませんでした。

課長級のポジションについている若手の先輩、転職組の先輩など接しやすい人たちに囲まれた職場でしたが、斜陽産業と呼ばれ売上確保に奔走していた中小企業では先輩方も私自身も理想の働き方を見つけることは難しかったように感じます。

それでも、先輩方は小さな改善を繰り返し、会社の中核を担っていました。私は、厳しい環境の中で理想の働き方や職務を見出せずに職場を離れてしまいました。

メンターを選り好みしていた

後になって思うことは、当時は理想の社会人、理想の働き方に囚われすぎて、自分の考えと違う方向や答えを切り捨てていたのかもしれないです。組織や人材に対して過度な期待を抱き、課題や障害に対して答えを見出せていない会社や先輩方のことを軽く見ていたかもしれません。

また、当時の自分の悩みは小さく見えるものだったろうし、仕事を覚えていくためには我慢すべきだったところなど、乗り越えてから答えに気づくことばかりです。

職場を辞めても連絡をくれていた先輩方は本当に優しかったんだなあと思います。

今もまだ模索中ですが、仕事やプライベートの充実は一つ一つ課題や実績を積み上げていくことでしか図れないのだと感じています。
人生のマルチタスク難しい

答えは自分で見つけるしかない

結局、仕事や人生観に対する答えは自分で見つけるしかないということに気がつきました。他人が何を言おうとも、自分と同じ意見でないと答えだと思えない、つまり自分自身が納得したものでないと答えと認めていないのです。

仕事で同じ業務をやるとして、目標に対してのマニュアルや方法があってもアプローチの仕方は千差万別。ゴールに辿り着いた方法すべてが正解であり、マニュアル通りやってもゴールに辿り着かなければ不正解と評価されてしまうものです。

会社では隣を気にしていても仕方がない、自分のタスクをこなすだけです。そうして実績や信頼関係が社内や社外へ広がっていき、最後に自分に還元されるのです。

30代になってから気がついた身近なメンター

職を転々としながら社会人経験も10年が経ちます。
今や、後輩たちの相談や仕事の悩みを聞くほうの立場となってしまった。後輩から相談されるほどの人望はないので、勝手に悩みを聞き出し、自分なりの答えを提示しています。
そうです、うざすぎる先輩の一人です。

理想のメンターは遠い存在

相変わらず身近な年上の人たちを見ても、自分と似たような価値観の人材はいるはずもなくメンターを探し続けています。

そしてまた、もう一つ気がついたことがあります。
理想のメンターになりうるような仕事の出来る人材は、自分なんかの手が届くところにはいないということです。

仕事ができる人はすでに会社で評価されていて、役職をもらい働いています。なので下っ端の人間と悠長に接していることはまずありません。
また、これから評価が得られるような人たちは努力を積み重ねている途中で、これまた遊んでる暇がありません。
仕事のできる人は近くにいません!理想は踊る大捜査線の青島刑事と室井管理官。ドラマでも接する機会が少なそうなのに、現実ではそんなメンターがいても出会えるチャンスはもっと厳しそうです。

結局、仲の良い友達がメンター

そして気がついた最大の発見。
私が刺激を受けている身近な存在は仕事仲間や仕事関係者の同世代の人たちです。
仕事を通じて仲良くなった友人たちは、みんな出世している人たちでした。仲良すぎて気が付きませんでした笑

同世代だったり、仲の良い友人たちは職場や業界が違えど、自分と価値観が似ていて、自分の理想の人生を歩んでいたりと、目標にしやすくステップを考えやすいです。馬が合うから友人になっていました。

そんなメンターにしたい、実績を上げている30代は、共通点がありました。

タフネスです。
とにかく仕事ができる友人はみんな元気です。
仕事で残業や休みがなくても、うまく自己コントロールができている。
というか、遊ぶときは、その忙しさを一切感じさせない性格の人ばかりです。
休みがないのに、遊ぶ時間を作ってくれ、飲み会や食事を共にしてくれる、最高の友人ばかりです。

タフネスの他にも

  • 時間のコントロールが上手(忙しいを理由にしない)

  • レスポンスが速い

  • 元気、体力がある(スポーツする習慣)

  • 体育会系出身

  • どんな人とも対等に接している(ひいきや偏見がない)

  • 愚痴っぽくない

  • 話が面白い

  • ポジティブ、努力家のように見える

  • 睡眠時間を厭わない人の方が多い

こんな特徴を持った人たちが周りには多く、仲良くしています。

友人に仕事をする上のマインドは聞いたことはありませんが、生活習慣は一流のビジネスマンと同じような気がします。テイクよりもギブな人たちです。

生きていく上で、自分が関わっていく人間の数は限界があります。

特に、親密な関係を築けるのは、5人程度といわれています。
人と付き合う時間が限られているため、信頼関係を築き親友となるのは5人です。

そして、その5人の親友たちの平均が自分の姿ともいわれています
自分が行動や考えを共有したり、自己成長に関わるのは、周囲の5人からです。

これからも豊かな仲間に囲まれて自己成長を続けたい、そんな人間になりたいと思う自分を振り返る日でした。

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