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161cm70㎏だった時の話

高校生から20代前半まで
65㎏から70㎏を行ったり来たりしていた。

専門学校で彼氏が出来た時は
58㎏くらいだった(ダイエットをしたので)

しかし

美容室に就職してから再び
67㎏に返り咲いた。
それでも私には太っている自覚もなければ
別にみっともないとも思わなかった。
入る服を着ればいいし
清潔感があればセーフセーフ

そんな事を思いながら
毎日吉野家の特盛を昼ごはんにして
おやつはケンタッキー。
お客様から頂いた差し入れを
際限なく食べ続け
帰りにコンビニに寄り
新商品のお菓子を買い漁る。
それを夜な夜な評論家気取りで
感想を述べながら食べる。

そんな美容師アシスタント生活をしていた。ある意味ポジティブな女だった。

しかしここで
ひとつの転機が訪れる。

恋をしたのだ。

相手は先輩スタイリストのお客さんで
仕事はジムのインストラクターをしている。
爽やかな所謂イケメンである。

そんな彼に密かな恋心を抱きながら
シャンプー後のマッサージタイムで
何気ない会話をした時の事。

「簡単に痩せられる方法ってないですか?」

冗談交じりにそう話し掛けると彼は
インストラクターらしい爽やかな笑顔で
こう言い放ったのだ。

「デブに人権ないから。デブは家畜と同じだから。家畜は俺に話し掛けるな」

そこで初めて気付く

私、デブなんだ。まじか。
ぽっちゃりだと思ってたわ。

恋をした相手に
人として見られるどころか
人権すらない家畜認定をされ
私は……


燃えた。

失われた人権を取り戻す為に
ダイエットを決意した瞬間だった。

この時の彼の言葉が
後に呪縛のごとく絡み付くようになるとは
この時は思ってもいなかった。


それはまたの機会に書くとしよう。

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