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猫カフェで資本主義の何たるかを思い知るの巻①

猫飼いたい

突然ですが、猫が飼いたい。

ただ、うちはペット禁止の賃貸だし、そもそも夫も息子も猫に対してものすごく興味があるわけではないという問題がある。しかし、私もただ指をくわえて見ているというわけにはいかない。猫を飼うという目的を達成するため下記の段階的な導入のタイミングをうかがっていたのである。

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息子を利用しているという批判があるかもしれないが、その手の批判は残念ながら表層的と言わざるを得ない。私はあくまでビジネスマンとして三方よし(※三方=夫、息子、私)のToBeを目指しているのである。
まずはStep1。息子は数年前知り合いに猫を見せてもらった時、ビビり倒して触ることができなかった軟弱男子であったが、webで大人気の猫マンガを与えたことが功を奏したのか、「猫かわいいねえ」と言うようになった。
次にStep2。息子に「猫カフェ行く~?」と聞いたら目を輝かせながら「うん!」と返事をした。マジでチョロい。

そんなこんなで、息子を連れてC県某所にある猫カフェに到着。いそいそと手指の消毒などをすませ、店内にはいると中には猫がカジュアルに落ちているという夢にまで見た光景が広がっていたのであった。

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はぁぁぁぁぁ~☆猫チャソかわええ~!!!モッフモフ~ツッヤツヤ~か~ら~の~!モッフモフ~(フゥフゥ~)!!え、なに?触らせてくれんの!?触ってもいいの!?触っちゃうぞペロペロペロペロ(以下自粛

みたいな状態で一人テンションブチ上げでおかしくなった母親と比べて明らかに息子は冷静であった。

持てる者と持たざるもの

さて、ここの猫カフェはおそらく他の施設と同様、お金を払うことでおやつをあげたり猫じゃらしを購入して猫の気を引くことができる。要はホストクラブでいうところのボトルみたいなものだ。(※行ったことないので想像)周囲を見るとおやつを手にしたお子様に猫が群がっている。一方で何も持たない私や息子にお猫様が寄ってくることはない。

しかし、そんな私たちのところにも一匹の猫が寄ってきた。神は私たちを見捨ててはいなかった。おいでおいで~!と勢いで地面に這いつくばったら、何やらすっと猫が横に移動した。見ると、横にいた常連っぽい小学生女子がキラキラしたねこじゃらしを手に、自分のテリトリーに猫を誘導している。そして地面に這いつくばった私にものすごく冷たい目線を向けたのである。

私はいままでの人生でこの時ほど資本主義システムの冷酷さを痛感したことはなかった。世の中金がすべてなのである。金 is everything。まさに持てる者と持たざるものの構図である。
小娘ェェェェェ~!!今に見ておれ~!!!と初対面の娘さんに対して闘志むき出しにしていたら息子が何かボソッとつぶやいた。

「ママ、猫じゃらし買いたい」

②へつづく

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