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猫カフェで資本主義の何たるかを思い知るの巻②

①はこちら

猫じゃらし松竹梅

猫じゃらしは下記のような松竹梅オプションがあった。

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私:「見てごらん、売り切れって書いてあるよ」
息子:「でもほかの二つは売ってるんでしょ」
私:「あー。でもこの二つ高いから…」
息子:「600円って高くないでしょ」
私:「」

この、松竹梅選ぶときにありがちな流れに沿った値段設定が気に食わない。

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あと、猫飼ってないのに猫じゃらしを買う意味がわからない。これは食い止めなければ…。

私:「でもさ、うちに猫いないでしょ?いないのに猫じゃらし買うの?」
息子:「あ~、そうかぁ~。ギャハハハハ

その程度の気持ちで600円の猫じゃらし欲しいとか言わないでほしい。

こうして猫じゃらしは回避したものの、息子はその横にあったおやつのポスターを凝視して「じゃあおやつあげたい」と言った。

カリカリorアイス

おやつは下記の2オプションある。

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私は某プレ*デントの「住宅ローンと妻の急病で老後破産した元大手電機メーカー管理職の末路」とかその手の記事を見て布団の中で超ガクブルする系なので、安い方を選ばせたい。ただ、周囲を観察すると、一瞬で食われるカリカリと比較してアイスは長い時間猫と楽しめるように見えた。
さて、ここで下記のようなシナリオは避けたいところだ。

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であれば、ここでとるべき戦略は一つしかない。
もうすでに息子はお店の人を呼んでおり、「あのぉ、カリカ…」まで言いかけたところを「アイスでおねがいします!」とかぶせてアイスにした。

アイスが来るやいなや猫がよってくる。さすがアイス(成分は謎)である。
すると、周囲の子供達が一斉にアイスを注文しだした。これはホストクラブで一人の客がボトルを入れたらほかの客もボトルを入れ出す現象と同じである。(※行ったことないので以下略)
息子はこの店の生態系を乱してしまったらしい。

ふわふわ時間の代金

さて、思いっきり親子で2時間楽しんだのでお会計に行ったところ、

5000円近く請求された。

入店前に料金プランの説明があったが、正直猫のことしか考えていなかったのでまったく頭に入ってこなかったのである。おやつや猫じゃらしよりベースの利用料金が圧倒的に高い。

いやぁ5000円…5000円ねぇ…と意識が遠のく中で、お支払いをすませ店を出た。息子は「また来たい」と言っている。5000円。

ところで、当初の目標は達成できたのだろうか。

私:「猫ちゃんかわいかったね。猫ちゃん飼いたいよね?」
息子:「うん、飼いたい~」
私:「そうなの~?じゃあお父さんに言わないとね?(迫真」

ついに来た。このテンションで夫に訴えればもう私の勝利は確約されたようなものである。

…という目論見は崩れ、息子は猫の話を夫にするのをガチで忘れた。
よく考えたら息子はその場の雰囲気に流されて返事をするチャラ男だった。

この戦いは、猫という大勝利を手にする、その日まで終わることはない。

絶対に負けられない戦いがそこにはある。

(おわり)


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