見出し画像

モノを作れなくなった時期のお話

コンヌツハ!ホルケゥです( 'ω' )ノ
ご無沙汰しておりました。実は昨年末から生活環境の激変で心身のバランスを崩しており、ミニチュアの開発をおやすみしておりました。アンティークミシンを楽しみにしていた皆様には、本当に申し訳なく思ってます。

仕事の転機

昨年の秋に勤め先が変わりました。
と言っても転職したわけではなく、もともと勤めていた会社から尊敬している上司が独立し、「ついてくるか?」とお誘いをいただいたので移籍した感じです。残留も考えましたが、迷った時は「どちらの選択肢が面白いか?」を基準にして、移籍を選択しました。
新しい会社は全てが1からスタートで、引越しと設営、人集めと育成、システム構築まで何から何まで手探りで、未開の荒野に拠点を作っていくフロンティア感はすごいのですが、慣れない長距離通勤と過労で体調を崩してしまい、ミニチュアどころではなくなってしまいました。
ようやく会社としての形が整い、自分がいつ休んでも回るだろうというところまでスタッフを育てるのに4ヶ月を要しました。その間に創作活動が止まってしまったのは残念ですが、今までどこの会社でももらえなかった高いお給料をいただくようになったので、良い方向に考えれば頂いたお金を元手にまた新しいミニチュアを作れるのでは?と少しテンションが上がってます。

心身の転機

もう一つ、ちょっとビックリな変化ですが、性別が変わりました。
昨年夏から心身の不調を覚え、10月に専門医を受診したところ、「GID(性同一性障害)」の診断を頂きました。ああ、やはりという感じで、幼児期から抱えていた違和感がスッと溶けて無くなった感じです。
性別が変わるといっても戸籍上も外見特徴も特に変わることはなく、性自認(自己の認識している性別)が逆転しただけです。
戸籍上の性別変更も考えましたが、大手術と家庭裁判所への申し立てで莫大な費用と時間がかかるため断念しました(現行法では希望する性別に外観及び生殖器を手術等で揃えることが前提条件になってます)。
戸籍が変えられないならせめて体格や声だけでも希望の性別に近づけたいと思い、ホルモン治療も検討しました。確かに投与1ヶ月で体格や声は変わるそうですが、今度は今まで利用出来ていた公衆トイレや温泉など、男女に分かれた施設を利用する際に誤解やトラブルを生むなど、様々な社会的不利益が発生します。
男と女、自分はいったいどっちで生きれば良いのだろうか。悩める僕に担当医の先生はこう言いました。
「あなたの戸籍上の性別は、あなたを取り上げた産科の先生やあなたのご両親が、出生時の身体的特徴から判断して勝手に決めたものです。自分の性別は、本当は自分で選んでいいのですよ」と助言を下さいました。結局、身体に手を加えることなく、自分は望んだ性別であると認識する方向に落ち着き、メンタルはかなり軽くなりました。
幸いにも家族や職場の上司に事情を話したところ理解が得られ、今は望んだ性別として扱ってもらい、どうにか生きてます。

相変わらず世間の人達は自分を外見で判断しますが、普通の人は何も知らないのでそうするでしょうし、それを責めることは出来ません。
まだまだ生きにくい世の中ですが、幸いにも少しずつGIDの認知度は上がってきており、海月のようにフワフワと男女の間を漂いながら穏やかに立ち回れたらいいなと思います。

さて、だいぶ長いこと足踏みしてましたが、仕事やメンタルが落ち着いてきたのでミニチュア製作を再開したいと思います。まずは止まってたアンティークミシンの試作からですね。
ゆるゆると、少しずつですが楽しく作っていきましょう。
今日も読んでいただきありがとうございました┏○))ペコリ

いつもご支援・ご声援ありがとうございます!いただいたサポートはホルケゥさんの元気の素になり、新しいミニチュアキットの研究・開発スピードがちょっとだけ早くなります。┏○))ペコリ