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一人旅で友人を作れるかもしれない英語

前回、「旅に出るきっかけ」について書いたら、初めてヨーロッパで一人旅をしたことを思い出しました。一人旅の良さといえば、人にもよりますが、色々な国の人と知り合えることだと思います。情報交換をしたり、一緒にご飯を食べたり、気が合えばひととき道連れになったり。とくに学生の頃は、長い休みに旅行へ行くので、似た年ごろの人に出会いました。そんな時によく聞かれて、仲良くなったきっかけのフレーズをまとめてみます。

What brings you here?

「ここへはどうして来たの」という意味です。インフォメーションやユースホステルで会った人とおしゃべりするキッカケになりました。Sightseeing.なんて、シンプルにすませる人はあまり居なくて、「~に興味があってさ」とか「~が見たかったの」とか、けっこう話がはずみます。あ、でも旅慣れてるっぽい人は、Just to relax.ってさらりと答えてたなー。せっかく1人なんだから、ほっといてね、みたいな。

Are you traveling alone? ––Yes. By myself.

とくに一人旅の女子と交わした言葉です。「1人で旅してるの~?」「ワタシも~」というノリです。「じゃあ一緒にご飯行かない?」って誘えるし、誘えました。じつは、私が一人旅で困ったのが、夕ご飯でした。社会人になると平気でレストランに入れるようになったのですが、やっぱり学生の頃はちょっと難しかったです。

ところで「alone」と「by oneself」は同じような意味だそうですが、「by myself」という女の子は、少し得意げに、心持ち胸を反らせて言うんです。一人旅の誇らしさを自分でも感じていたので、よく覚えています。

Have you ever been to~

「~へは行ったことある?」というのもよく聞かれました。ユーレイルパスを持っているとどこへでも行けるので、「次どこ行こうかなー」ぐらい軽い気持ちの人とか、自分の国に来たことがある人に「じゃあアソコに行った?」とか。盛り上がるトピックの1つでした。まぁ、アソコも行ったココも行ったとマウンティングする人もいますが、話が面白い人はスターで、自己中すぎる人はスルーされていました。

そういえば、こんなことがありました。イギリスのB&Bで同席した、イタリア人カップルとスペイン人カップル。スペイン人カップルが食べ物を取りに席を立つと、イタリア人の男性が、「マドリードに行ったことある?1人で行かない方がいいよ、あぶないから」。イタリア人カップルが席を立つとスペイン人女性が、「ローマに行ったことある?1人で行かない方がいいわよ、あぶないから」ですって。コントか。

What's your major?

「あなた何してる人?」「大学生」と言うと「What's your major?(何を専攻してるの)」とよく聞かれました。え、専攻?えーっと、私、政治学科だからポリティクス?でも、言っていいの?と迷いました。2年生であんまり専門とってなかったし。興味を持たれたら「SSSRの歴史かな」とか適当に答えてましたが。さらに「What's your minor?(副専攻は何?)」と切り込んでくる人もいて、どんだけ勉強してるんだ、と感心しました。やっぱ学生の本分は勉強ですね、すみませんでした。今の大学生の方々は勉強してるからね、そんなにドキドキしないかもしれませんが。

Moved. You're moved.

これはですね、一回きり言われた言葉で、すごく私の中に深く残っている言葉です。パリのシャルル・ドゴールから日本へ帰る飛行機の中。早朝、朝日が滑走路に差すのを見て。1か月あまりの旅行の最後の日で。何かこみ上げるものがありました。そのとき、隣に座ったイギリス人の女性が「どうしたの?」と聞いてくれて。「これから日本に帰るんだけど、何て言ったらいいか…」私はなんだか感極まって、言葉が続きませんでした。そのとき、彼女はゆっくりと「Moved. You're moved.」と言いました。その気持ちを表わすなら「感動」って言葉よ、と。私は小さな声で繰り返して、ああ、これで1つの旅が終わるんだな、と思いました。

自分でも海外へ行けるかも?と思った話もどうぞ。



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