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Word原稿/2024年春に本を出す(第6話)

いよいよ、原稿整理。パソコンはMacBook Proを使っているので、MicrosoftのOfficeが入っていない。いまからWordのソフトを購入するのはコストがかかりすぎるため、Microsoft 365の月額プランに登録する。1ヶ月目はお試しで無料のようだ。
これが悪夢の始まりだった。とはいえ、Wordで原稿整理しなくてはならないので、遅かれ早かれであった。よくよく数えてみると、Wordに触れるのは7年ぶり。
いじってはみるものの、全然わからない。縦書きにするのでさえ何時間もかかる始末。用紙のサイズもよくわからない。文字数と行数を指定しても、その通りにはならない。どういうカラクリなのだろう。いまだにわからないので、教えてくれる人がいれば、連絡してきてほしい。
Web連載の原稿を貼り付ければ、文字の大きさがぐちゃぐちゃになる。もういよいよ、終わりである。間に合わない、かもしれない。
それでも何時間か触っていると、テキストのみをペーストする方法に気づき事なきを得た。Wordに起こしてみると、見え方がまるで違った。
ここから書き直さなきゃいけないのか。茨の道である。時間がどれほどあっても足りない。扉や目次、はじめに、あとがき、この本に出てくる本や映画、参考文献、奥付なども作成しなくてはならない。36字×15行で設定しているが、なぜか230ページを超えている。予定はMAX160ページである。大幅にオーバーしている。
もう、そんな細かいことを考えている暇はなかった。とりあえず、テキストのみを完成させる。あとはデザイナーさんがインデザインのデータにするときに、なんとかしてくれるだろう。申し訳ない、もうこうとしかできないんだ。
そうこうしているうちに、Web連載を公開した。これで、のこり一回である。上手く書き進められなくて、半ば途中で放り投げた形ではあったが、思いのほか反響がある。
いままでは投稿すれば、その感想や反応が気になっていたが、いまでは不感症である。あまり喜びもない。それよりも、Word原稿をどのように完成せればいいのかだけが目下の問題で、それ以外はたとえば食事や睡眠なども二の次である。朝5時までカラオケ屋で作業すれば、家に帰り仮眠をとり、起きたらドトールカフェへ行く。疲れがあれば一日寝る。その繰り返しである。いつ働いて、いつ休んでいるのかもよくわからない。何月何日地球が何回まわったのかもわからない。
8,000字ほど書いたあとがきさえも無視している。あまりにも辛い。どうしようもなく辛い。Word原稿に取り憑かれている。

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