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書評とは到底呼べない〜本との対話〜

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読んだ本や観た映画の感想を書いていこうと思います。 本の内容ではなく、なるべくなら、その本を読み連想されたことや、その時に感じたことを書いていきたい。
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#幡野広志

『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』2

『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』2

ここでは、この本と対話して感じたことを書こうと思う(一つ前で優しさについて触れた)。

なぜ、私がこの本に惹かれるかというと、まずは、著者である幡野さんの優しさと、私のそれが符号するように感じられたからだ。

もう一つは、幡野さんの負けん気の強さというか、“暴れん坊”感というか、並々ならぬ反骨心、その気質に惚れたからだ。
素直に、カッコいい、と思った。

ただただ見過ごすのではなく、“いちいち”闘

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『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』

『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』

なんて、優しい本なんだろう。
こういう本がずっとずっと読みたかった。

基本的なことなはずなのに、みんなが忘れてしまっていることが書かれているように思う。
ずっと自分が考えていたことが本に書かれていると、やっぱり感動する。
代弁してくれたって思う。

「相手がうれしくないことは、『うれしいだろう』と思ってもしちゃだめなんだよ。そのお菓子は自分が大好きなものでも、相手は嫌いかもしれないんだ

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