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学び直し!英会話フレーズ100📝#033 That’s a tall order.

Hello Japan from Australia!  ケアンズからお送りしています、ゆずぽんの「学び直し英会話フレーズ100!」
ゆずぽんのイングリッシュレッスン、略してPonglish!
『塾講師10年の知識』と『現地での実体験』を組み合わせ、即戦力になるフレーズをご紹介していきますので、お楽しみに!
Let's enjoy Ponglish!

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【Review】

前回は「慣れてる」と言いたいときのフレーズをご紹介しましたね。
みなさまが英語を口から出すことに慣れていってくれたらいいなぁと願いつつ、今日も楽しく英語で遊んでいきましょう!
さ、「慣れてる」は英語で…?

I'm used to it.

used toに似ていますが、使い方も意味も違うという、紛らわしいフレーズでしたね。
「慣れた」と言いたいのであれば、I got used to it.とgetを使うんでした。

【Today’s Phrase】

さて、今日のフレーズは、ちょっと現実的ではないお願いをされた時に返せる一言です。これを覚えておけば、よくわからないままYesなんて言って、後々困ることがなくなるはず!(笑)

That's a tall order.
無茶言うなあ。


もう少し丁寧な言い方で訳すのであれば、「それは無理な注文です」となります。
直訳は「それは背の高い注文です」 
このフレーズのtallは、日本語で言うところの「ハードルが高い」という慣用表現の「高い」と似たイメージですね。目の前にお願いや目標が壁のように高く立っていて、見上げているような感じです。
言語の違いに関わらず、空を飛べない人間にとっては、「高さ」は時に困難さを意味するのかも知れません。

A:I forgot to buy a present for Tom! Will you get something on the way home?
B:That's a tall order. I'm not sure what time I can leave the office.

A:トムにプレゼント買い忘れちゃった!帰りに何か買ってきてくれない?
B:無茶言うなあ。何時に退勤できるかわからないんだ。

アメリカのコメディ映画に出てきそうな夫婦ですね。ホームアローンのケビンママならやりかねないぽんこつっぷりです(笑)
こんな風に、「出来ないよー」というときにこのフレーズが使えます。

似たようなtallの使い方に、tall story/tall taleという表現があります。どんな意味だと思いますか?

信じがたい話・ホラ話という意味です。無理のある話ということですね。

このフレーズでのorderは「注文」という意味の名詞です。日本語でもオーダーは常用なので、馴染みもあると思います。オーダーメイドとか、オーダースーツとかね。ちなみに、orderは、「~を命令/注文/整理する」という意味で動詞にもなりますよ。

【High vs Tall】

今回は、案外曖昧なhighとtallの意味の使い分けを解説します。日本語にするとどっちも「高い」なので、なんで英単語では2つあるの?と疑問に思ったことのある方もいるかもしれません。

highとtallの違いは、その高さをどう認識するかによって変わります。

  • 一地点だけを見るのがhigh

  • 垂直方向に、根元からてっぺんまで見上げるのがtall

こんな感じです。

highの方がより汎用性の高い単語なので、日本語でもよく見かけますよね。

ハイスクール(high school)
ハイビーム(high beam)
ハイクオリティ(high quality)
ハイテンション(英語ではhyper/excitedなどと言います)

他にもハイブランド、ハイライトなど、ちょっと考えただけでも、たくさんあります。
数学が得意な人は、教科書では図形の高さのことを「ℎ」で表していたのもいい例になりますね。あれは、highの名詞heightの頭文字を使っています。

tallではダメなんです。なぜなら、tallには「縦に積みあがっている」必要があるから。
スターバックスなどの珈琲屋に行く人にとっては、「トールサイズ」を聞いたことがあるかもしれませんね。

tallで形容できるのは、人・木・ビルなどがあります。いずれも縦に長いものですね。
highで形容できるのは、ビル・壁・波・山・飛行機の高度・質・レベルなどなど。

ビルや波などは、どちらでも形容されていることがあります。

単語の使い方って、「ある程度の使い分けはあるけれど、境界線はぼんやりしている」ことがほとんどです。
赤から青へのグラデーションを見せて、「紫と呼ぶ範囲を教えてください」というと、ざっくり一致はするけど、境界線は人によってブレますよね。

Where is purple?

言葉って、こんな風に曖昧さがあるものなんです。だから、正解不正解にこだわりすぎる必要はありません。学校のテストと違って、「どっちでも正解」があるのが言葉です。

さて、tallとhighの違いをまとめると、以下のようになります。

high:点の高さ
tall:線の高さ

【Let’s Try!】

今回は2問4題です。すべて今までの授業で学んだフレーズからにしてみました。
中間試験という訳ではありませんが、どれくらい覚えているか、チェックしてみてくださいね。

①A:I have to finish this homework by 8 p.m.!
  8時までにこの宿題終わらせないと!
 B:それは無理難題だよ。You have only 10 minutes left!
  あと10分しかないじゃん!

②A:ごめん、家で急用が出来ちゃって!
  Could you do this for me instead?
  代わりにこれやってもらえる?
 B:無茶言うなあ…but I'll manage it. You helped me before.
  でもなんとかするよ。君には前に助けてもらったからね。
 A:Thanks! ほんと助かるわ!
  ありがとう!


【answer】

今日も朝からおつかれさまでした!!

①A:I have to finish this homework by 8 p.m.!
 B:That's a tall order. You have only 10 minutes left!

無理難題、と意訳しましたが、フレーズとしては同じですね。この会話例のleftは、leaveの過去分詞で、「残っている」という意味で使います。「10 minutes left:残り10分」ということです。

②A:Sorry, something came up at home!  Could you do this for me instead?
 B:That's a tall order... but I'll manage it. You helped me before.
 A:Thanks! You are a lifesaver! 

Bさんかっこいい!そしてAさんもきっといい人なんでしょうね。全部覚えていた方、お見事でした👏
覚えていなくても、ちゃんと考えてみた方、すばらしい!

Today’s lesson is over. Thank you for reading!
Do you want to speak English without any mistakes? That's a tall order! 
Have a happy day with Ponglish٩( ᐛ )و

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