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人と旅行するのが苦手

「人と旅行するのが苦手です」と言うと、「ああ気を遣いすぎて疲れるんですね」とか「誰かと一緒に行動するのが苦手なタイプなんですね」という話になりがちだが、そうじゃないことをまずは伝えておきたい。
むしろ誰かと遠出したり、旅行するのは大好きで。そして意外と団体行動も苦じゃない。(もちろん1人も好きだけど)

では何が問題なのかというと結論、相手と自分の「体力のキャパ」が合わないことが非常に多いこと。
私はこれまで一緒に旅行してくれた人達を、最低でも3名は高熱送りにしたことがある。人にもよるが、大体みんな2日目3日目くらい辺りから高熱が出て、ホテルのベッドから動けなくなる。高熱送りにならなかった人も疲れて不機嫌になってくる。

体力自慢をしたいわけではないけれど、恐らく私は人より若干体力がある。小中の時は感じなかったが、高校大学あたりから友人に『体力おばけ』『体力異常者』と揶揄される機会が目に見えて増えた。
言われた私も「体力ある方なんかなあ……」と思うことになる。

相手に旅行プランを全部任せる場合は、相手についていけばいいので安心だ。
しかし旅行相手に計画がなく、「詩織に任せる」「詩織の行きたい所行こう」と言われた場合は非常に危険だ。「本当に?本当に任せていいの?」と私は警戒する。そもそも私は旅行の計画を立てることがあまり好きではない。現地に行ってその場その場の直感に任せて行動していくのが好き。
そして旅行中は、体力が続く限り、足が棒になるまで、常に動き続けて、現地を味わいつくしたい性格なのだ。

たまにグループで旅行すると、写真を撮ることに相当な時間が割かれることがある。これも問題だ。以前友人らと旅行した際、ホテルからほとんど出ずに、ホテルの中で写真を撮りまくっていたことにカルチャーショックを覚えたことがある。
「この時間は、一体なに!?」

最近思うのは、これは旅行の目的が《一緒にいる人と思い出を作る》にベクトルが向く人と、《とにかく現地を見て回りたい》にベクトルが向く(向き過ぎる)私とのミスマッチなんじゃないかと思う。

でもこれは私の父にも責任がある。うちは父子家庭なので、父とは仲が良く、しょっちゅう二人で旅行へ行く。そして上野親子の旅行スタイルは結構変わっている(と思う)

上野親子の朝は早い。旅行先に泊まると翌朝は6時には行動開始する。そこから夜まで、ほぼノンストップで動き回る。お昼は店に入る時間も惜しくてほぼ移動メシ。時間がないドラマの撮影現場みたいなスケジュール。
これも全ては現地を余すことなく回り尽くすため……。

そんなムキムキな旅行に小さい頃から慣れてしまっているせいか、人と旅行すると「え!旅行してるのに全然動かないの?!」とびっくりしてしまうのだ。

そんな私だけど、今年もまた友人らと旅行する話がちょこちょこ入ってきている。
めざせ高熱送り0人を目標に掲げ、ほどほどに、体力温存しつつ、旅行を楽しみたい。

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