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ジャネーの法則って何?

”ジャネーの法則”をご存知だろうか?

ジャネーの法則とは、哲学者のポール・ジャネが提唱した『時間が過ぎ去る体感速度は年齢に比例する』という法則のことだ。簡単に言えば5歳と25歳では25歳の方が1年が過ぎる速度が速く感じられ、45歳になるころには時の流れはさらに加速していくということである。

ポール・ジャネによると、その原因は生涯生きてきた年数の違いにあり、例えば5歳児にとっての1年は5分の1にあたるが、45歳の1年は45分の1にしかすぎない。つまり45歳の1年は5歳児の1年と比較し9倍の速度で走り去っていくというのだ。まさに冗談じゃねー法則である。

加えて若い頃の方が新しいことに出会う機会も多く、その刺激が体感時間の流れを緩やかにするらしい。オジオバになると大抵のことは経験済みであり、さらに新しものに触れるより今まで好きだったものを反芻しがちな傾向があるため、イベントが多くとも新鮮な刺激が少ないというのだ。劇場版スラムダンクなどを筆頭としたロスジェネ青春の名作リメイクラッシュを楽しんでいる身としては悔しいが頷くしかない。音楽も未だに第1期スマパンとか聞いている。

学生時代の忙しさと社会人以降の忙しさは同じように見えて違う。ともにカレンダーにびっしりと予定が詰められていても、日々新しい出会いのある若者たちにくらべ、オジオバは人生の得意先巡りのような毎年恒例のイベント行事でスケジュール帳が埋まっているだけなのだ。オジオバにとってのイベントは伝統空手の型や落語のネタのようなものである。

筆者はつい先日ジャネーの法則を知ったのだが、言われてみるとアラフォーの今よりも10代の頃のほうが1年が経過する速度は穏やかだったと感じる。特にアラフォーも後半戦にはしかかった最近は『ひょっとして自転と好転の速度速くなってない?』と疑いたくなるレベルで時間が加速し始めている。

事実、巷にはアラサーアラフォーのオジオバが若者に対して『歳を取ると1年が圧倒言う間に終わるから気をつけろ!』と警告する声が溢れている。多くのオジオバがジャネーの法則を痛感して日々を送っていることは間違いないだろう。

ジャネーの法則がある程度正しいとして、気になるのは時の加速に個人差があるか?という点である。自身の人生を振りかえっての結論を言えば、どうも時の加速具合は生き方によってかなり左右されそうである。加齢による時の加速とは別に、体感時間の速さを左右する要素が存在しているのだ。

人はどういった時に時間が経つのを早く感じるのであろうか?実は20代でも生き方によっては40代と同じぐらい体感時間は加速する。貴重な20代をあっというま消滅させてしまう生き方とはどんなものだろうか?それは……

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