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安定した夫婦関係と”こいつやるじゃん”ポイント

ポリコレ時代の令和社会、メディアやSNSには『女性が強い時代』『夫とダブルインカムで家計を支える妻』『育児に参加するイクメン旦那』『対等で何事も話し合って決められるフェアな夫婦関係』など正しい夫婦のあり方、新しい時代の家族のあり方が溢れている。

そんな時代に逆行するようで大変心苦しいが、どうしても言いたい。メディアの建前を真に受けたばっかりに、男性諸君が不毛な夫婦喧嘩を繰り返すことがないように言いたい。

夫婦は対等な関係では実は上手くいかない。夫が少し上の立場の時が一番安定する。そして夫がもし嫁よりも下の立場に落ちたら夫婦関係は破綻に向かって走り出す。

夫が妻より格上であると書くとなんだか男が得で女が損のように聞こえるが、ようは夫が家庭のリーダーとして責任を背負い、それを妻も認めるということだ。つまり夫は結婚したが最後、常に嫁からある一定ライン以上の敬意『こいつやるじゃん』の気持ちを抱かれるようにメンツを守り続けなければならないのだ。

夫婦関係を長期間安定して継続していくために夫が持つべき心構えの第一歩は、”夫婦関係は上下関係である”ことをはっきり受け入れることである。

ではどの程度の上下関係、権力勾配が望ましいのか?それは男子がわかりやすいようにホモソーシャルに例えると”部活や職場の先輩後輩関係”ぐらいのパワーバランスがちょうどいい塩梅となる。このぐらいのなだらかな権力勾配をお互いが維持できている夫婦が最も関係が安定する。一見理不尽に感じる夫婦のイザコザも、全部この先輩後輩関係のパワーバランスに当てはめると納得できることが多い。

例えば夫がケガや病気、うつ病などで退職し稼ぐすべを失ってしまった場合、妻や家族に捨てられるケースが多い。逆に妻が病んで仕事を退職しても夫に捨てられることは少ない、という統計結果がある。

この結果を見て多くの男性が「女性も稼げる時代になったのにどうして…」「捨てられた夫可哀想」と悲しく感じるかもしれない。しかしこれはもう仕方のないこととして受け入れるしかないのだ。夫が妻に対してメンツを維持できなくなれば夫婦の距離は自然と離れて行ってしまう。いくら慕っていた先輩でも鬱などで仕事が出来なくなり、愚痴や弱音ばかりこぼす存在になれば後輩たちは離れていく。それと同じである。

でもメディアがしきりに強調する『令和の強い女性』なら、夫婦の上下関係を逆転し男を引っ張っていってくれるのではないか?と期待する強い女が好きな男子もいるだろう。

これもはっきり言おう。男の想像する『強い女』なんてほぼ存在しない。強い女は宮崎駿作品の中にしか存在しない架空の存在なのだ。もののけ姫のエボシなんか中身は脛に傷のある若者やおっさんオバハンを雇って面倒見てる中小土建屋の親方親父である。あんな女は存在しない。強い女などと言うユニコーンを追いかけるのは一刻もやめて夢から覚めるべきである。

女性が稼げる時代なのに!という声に関しては、”それ夫婦関係維持にマイナスだよ?”という悲しすぎる返答をするしかないのが真実である。

もう散々言われていることであるが、嫁の稼ぎが旦那より多い夫婦は長期的に見るとまあ上手くいかない。破綻することが多い。当たり前である。人は自分のより稼ぎの低い奴を敬うことは難しいからだ。特に家庭を維持していくうえで常に金勘定の話を夫婦でしていくわけで、そのたびに”こいつ男のくせに私より稼ぎ少ないんかいな”と思われることになる。上手くいくわけがない。

例外として夫が俳優業やプロ格闘家、バンドマンなど稼ぐ以外の強みがあり”こいつ稼げないけどやるじゃん”と嫁が思ってくれている場合のみ関係を維持できるが、それは多くの平凡な男性には当てはまらないだろう。

逆に言えば男は人並み以上に稼ぐことさえできれば、よほどの陰キャで妻に相談しないと何も決められない、といった貧弱男性でもない限り、嫁より下になる心配がないので家庭崩壊や離婚にはなりにくい。男は稼ぐことができればほぼ何でも解決できてしまうが、それは夫婦関係にも当てはまる。この場合、稼いできた金の力よりも『稼げる能力がある男』であるという権威が効いてくる。

個人的には男性が育児休暇を長期にわたって取り、育児に参加することはあまり推奨しない。イクメンだのなんだの言われているが、男が出来る最大の育児支援は金をがっぽり稼いでくることである。夫が稼ぎを落としてまで育児に長期間コミットすることはあまり妙案ではないのである。せいぜい1か月程度に留めておくことが良いだろう。

稼げる男がその能力をある程度維持した状態で、転職や起業などで一時的に年収が下がったりしても夫婦関係が破綻することは少ない。メディアでプロ野球選手を首になり、今後の仕事を模索する夫を甲斐甲斐しくサポートし応援する妻、といったリアリティショーが毎年流され人気だが、これが成り立っているのは妻がまだ夫に”機会さえ得られればこの男はまだ人並み以上に稼ぐことが出来るはず”という期待と敬意を持っているから成り立っているのである。なので、俺がダメになっても妻はきっと助けてくれるはず!と140キロのストレートを投げられない平凡サラリーマンが夢を見るのは危険である。ろくな勝算もなく脱サラして起業などしようものなら離婚一直線である。

度々ツイッターで炎上する夫のオタグッズを捨てる嫁問題も、夫の立場が嫁よりも下になってしまったがゆえに起きてしまう悲劇である。オタクグッズを集めていても妻から一目置かれていれば捨てられる心配はない。

では稼ぎで権力勾配をつけにくい令和の共働き社会において、夫と妻の稼ぎが同程度の夫婦の場合、上手く関係を維持していくために夫がとるべき具体的な方法は何であろうか?どうやれば嫁からの”こいつやるじゃん”ポイントを貯められるのであろうか?

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