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なぜ大阪には”ぶつかりおじさん”がいないのか?

ぶつかりおじさん”をご存知だろうか?

ぶつかりおじさんとはわざと女性や大人しそうな男性をターゲットにわざと体当たりしにくる男性のことである。女性も存在して彼女たちは”ぶつかりおばさん”と呼ばれる。

ネットでは主に女性がぶつかりおじさんの被害を訴える場合が多い。ぶつかりおじさんが反撃されないであろう女性をターゲットにする場合が多いからだろう。また少ないとはいえ男性でもぶつかりおじさんの被害者はいる。そういった人はみな大人しくて無害そうな外見や体格をしている男性だ。

ぶつかりおじさんは東京に幅広く生息しておりネットでも度々問題視されている。では東京に次ぐ大都市である大阪ではどうだろうか?おそらく他府県民のイメージから考えれば、ひったくりの街と呼ばれた大阪こそぶつかりおじさんの本場なのでは?と思うことだろう。

しかし意外なことに大阪ではぶつかりおじさんはほとんど話題に上がらない。筆者は生まれも育ちも大阪であるが、ぶつかりおじさんに遭遇したことも被害者からの話を聞いたこともない。満員電車で押されたり致し方なくぶつかることはあるが、東京のようにホームで明らかにターゲットをホーミングしてタックルしてくる個体はみたことも聞いたこともない。

そう、実は大阪にぶつかりおじさんはいないのだ。

大阪を訪れた人であればわかって貰えると思うが、梅田や難波の地下街などは非常に人口密度が高く、ぶつかりおじさんがいてもおかしくない環境が整っている。にもかかわらず、彼らは現れないのである。

その理由について考察した結果、一つの大きな要因に気が付いた。

大阪にはぶつかりおじさんという細菌を駆逐する白血球的存在である”ぶつかったら〇すぞおじさん”が市井に多く紛れ込んでいるのだ。

ぶつかったら〇すぞおじさんとは、わざとぶつかっては来ないし避けはするものの、もし避けずにぶつかってくる相手が来たら容赦なくキレてくるおじさんである。

彼らはわざとかどうかは考慮しておらずぶつかった時点でキレてくる。大阪府民はそういった人ごみに紛れて存在するキレおじたちに怒鳴られたりしないように、人ごみの中でも最適なルートを選択してぶつからないように足早に移動するテクニックを身に着けているのである。

おそらく東京というぬるま湯につかっているぶつかりおじさんが大阪に出稽古に来て女性にタックルをしかけても、おっさんのタックルは大阪女子の華麗なステップワークの前に回避され空を切るだろう。大阪人は厳しい環境で鍛えられぶつかり回避能力が高いのである。

またぶつかったら〇すぞおじさんは、ぶつかりおじさんを捕食する天敵でもある。

ここでぶつかりおじさんについても考察しよう。ぶつかりおじさんは実のところ……

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