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カウンセリング実習 その2

さて、つぎはわたしがカウンセラーになり、友人が相談者役になる。たくさんありすぎて選べないといいながらも、不甲斐ない私のために、ちょうど良いストレスの題材を提示してくれる。誰にもありそうな話だが、なるほどなと思える内容だった。(自分のことではないので中身を書くのは差し控える)

その時、話を聞きながら私の頭の中で起こっていたのは、アドバイスしたいと言う強い衝動だった。話にうなずきながら、頭の中で好奇心にかられた自分が『あるある』とか、『それこうしたら』と自分の経験を話したくてたまらない気持ちと戦っていた。

実はカウンセリングの対面実習はこれが2回目。前回は、選んだカードを使って『それを選んだ自分の気持ち』を伝え、互いに相手の話を聞くというものだった。そのとき組んだ勉強仲間は、口数の少ない人で看護師さん。彼女がそのカードを選んだ理由を聞きながら、私はどうしてそう思ったのかなぜそういう風に感じたのか自分の興味の赴くままに聞いてしまっていた。

頭の中で絶対にそういうのはダメなんだって、思いながらも、少しでも相手のことを知っている人だとこうなってしまうんだなって、わかりつつとめられなかった。そして、的確に相手の話を引き出すような質問する言葉がなかなかみつからないことに気がついたのだった。

それを踏まえての2回目のカウンセラー役。頭の中で、口は災いの元、口は災いの元と唱えながら、相手の話を繰り返してうなずいて、今回もやっぱりあまりよい質問ができなかったので、地味な顔?を少しオーバーアクションぎみにして明るさを補いながらうなずいていた。カウンセリングは単純に傾聴だけでは、つとまらないが、しかし最後に「大丈夫、話しやすかったよ』と優しく言ってもらい、ほっとしたのだった。


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