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母の葬儀までのこと②

前回からの続きです。

ほとんど眠れないまま次の日は
バタバタと警察署や病院、葬儀社へ。

警察署からは参考物として渡してあった母のスマホやキャッシュカード、通帳などを返してもらいました。
現場の状況や聞き取りなどから、
事件性はないとの判断に。

その後、母の遺体を検体してくれた病院の先生のところへ行って
診断書をもらってきました。
先生に話を伺ったところ、母の死因はおそらくヒートショック による心停止だろうとのこと。
解剖はお願いしませんでしたので、断定はできないそうです。

先生に
「母は苦しむことなく亡くなったのでしょうか?」
と尋ねたところ

「おそらく、心臓に問題が起きてから、意識が薄れて、苦しむことなく亡くなったと思います。」
「大変残念ですが、亡くなり方としては理想的な形です。」
と先生はおっしゃってました。
また冬場のお風呂での突然死は本当に多いそうです。
母が住む市内でも毎月20人ほどが自宅でヒートショック を起こしていると伺いました。

ヒートショック って知ってはいたけれど、
どこか他人事だったんですよね。
こんなに身近なことだなんて知りませんでした。
本当に残念です。

医師から最期は苦しくなかった。
そう聞いて安心しましたが、
やはり、突然のことで母本人もきっと残念だと思っただろうし
残された家族もただ悪夢を見ているようで、まるで実感が湧きません。

母は以前、血栓が大量にできて循環器内科で治療していたことがあるのですが、血液検査ではもう異常がなくて経過観察だったんです。
すっかり安心していましたが、
何があるかわからないのが現実ですね。

突然死ってこういうことなんですね。。
元気だった人がなんの前触れもなく逝ってしまう。

それから葬儀社での打ち合わせへ。
火葬場がいっぱいで、母の通夜、告別式は1週間以上先になりました。

まだ1週間は母に会えるんだ。
そう思うとほっとしました。
すぐに骨にされちゃうなんて、耐えられない。

それから毎日、毎日、母との面会をしに葬儀社に通いました。

母はとてもきれいな顔をして、眠っているみたいでした。
母の顔を見ていると、やっぱり苦しまずに眠るように亡くなったんだろうな・・そう思います。
それだけが救いです。



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