見出し画像

亡くなった母を見つけるまで②

前回からの続きです。


連絡が取れない母が心配で
母の家の周りをうろうろしていたら
近所の方が出てきて教えてくれました。


「昨日の夜中からずっと電気がついたままなのよ。」
とのこと。

とっさに110番へ。
事情を話すと、すぐに消防車とパトカーが来てくれました。

消防士さんが窓の鍵を開けてくださって中に入りました。
部屋の中はストーブがつけっぱなしに。。

この瞬間、私はある覚悟をしたように感じます。

その後、母がお風呂場でうつ伏せになって倒れているのを発見しました。

一瞬で亡くなっているんだって、わかりました。
母に触ると母は冷たくなっていました。

もうあの時のシーンは一生忘れられないです。

今でも常にフラッシュバックして胸が苦しくなります。

人って、あまりにもショックだと頭がおかしくなるというか
何も考えられなくなりますね。

しばらくは呆然として涙も出ませんでした。

急いで弟や夫に電話をしたんだと思いますが、その時のことは全く覚えていません。

まず消防士さんとの口頭や文面でのやりとりを終えた後、
警察の方からの事情聴取。

自宅で亡くなったということで
事件性がないかどうかを確認するんですよね。

かなり細かいことまで聞かれましたが
私は冷静に細かく正確に答えることができました。

あんな混乱した状況の中、あれだけ冷静でいられたなんて
やっぱり頭が麻痺していたんだと思います。

だって、昨日まで毎日電話でおしゃべりしていたし、
一昨日は一緒に買い物とランチを楽しんでいたんです。
あんなに元気だった母がなんで亡くなっているのか
全く受け入れることができませんでした。

今でも受け入れられていません。

次に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?