姫草ユリ子

HSP/高校生

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最近の記事

イズディヤード

幸せになるのが怖い人種というのは、実際に存在する。 かくいう私もそのひとりで、目の前にあるおおよそ幸せとしか形容できない現実を受け止めきれないでいた。 地を這うような思いをしながら通っていた学校を一昨日卒業し、4月からはやっと見つけた夢を叶えるため新天地へ赴く。そう、私は確かに「幸せ」なはすだった。 なのに何故か、何が不満なのかわからないが、漠然とした不安と恐怖が脳裏にこびりついて剥がれない。 「怖い」 何が? 私はこれから幸せになるのに。今までの地獄のよう

    • 18になるまでに死ぬつもりだった

      半月ほど前に誕生日を迎え、僕は18歳になった。大変不本意ながら、そろそろ自立を迫られる18歳になってしまった。 僕は18歳になりたくなかった。いつまでも守られる子供のままでありたかった。そんなことはできないんだと最初からわかっていた。だから、守られなくなる前に死にたかった。 何度も死のうとした。けれど怖がりかつ夢見がちな性格のおかげで、こうして今も生きながらえている。おそらく明日への希望というよく分からない何かを捨てきれなかったのだろう。 歳を重ねて少しは物事が分

      • 「卍」〜その一〜

        僕は今までメモをとりながら読書したことが無い。なんなら本を「熟読」することも滅多にない。暇を潰したり疲れを癒したりするのに頭使ってどうすんだ。みたいな考えでここまで生きている。 最近ものを読まなくなってきたので、リハビリ感覚で短い作品を読んでいたところ、ふと「これをがっつりメモをとってネタバレ解説文でも書けば誰かの目にとまるのでは」と思った。なので今文章を投下しようとせっせと読んでは書き読んでは書きしてポンコツ携帯から打ち込んでいます。前置きが長くなりましたが読んでねみなさ

        • 量産型文豪ヲタク(閑話休題)

          自己肯定感関連の話を書いている途中だが、明るい話をしたかった。根暗とはいえ常々じめじめ茸を生やしている訳では無いのだ。 僕は文豪が好きだ。特に夢野久作と谷崎潤一郎が大好きだ。というか恥ずかしながらほぼこの二人しか手を出していない。偏食なので美味いものを見つけると骨の髄までしゃぶり尽くす習性があるのだ。 加えて、僕は量産型、地雷系と呼ばれるファッションが好きだ。彼女らの「推し」に偏った生き方、独特の推し方が大好きだ。僕も「夢Qしか勝たん」とか言ってみたい。僕の中では永遠に一

        イズディヤード

          自己肯定感が低い僕らの生態

          前に書いた通り僕の自己肯定感は地底を這いずり回っています。低すぎて何かと不便だし自分で驚きます。 書きやすいので「自己肯定感が低い人」の代名詞として「僕」を使います。例をあげてると思ってください。たぶん他の自己肯定感が低い人たちもそれなりに一致するところがあると思うので。 僕には自己肯定感が高い(もしかしたら普通レベル)の友達と僕と同じくどうしたらそうなる、みたいなありえん自己肯定感の低さの友達がいます。 僕らという種類の人間は主に物事を見る時に「できなかったこと」を数

          自己肯定感が低い僕らの生態

          僕の顔面コンプレックスは結局誰のせいか

          「顔面コンプレックス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。読んでそのまま、自分の顔がコンプレックスである人のことを指す。 これから書くのは、顔に限った話ではなく体型や服装のことも含むが、タイトルでは分かりやすくなおかつ代表的と思われる「顔面コンプレックス」を挙げた。 かく言う僕も自分の顔がいくつかあるうちのコンプレックスの一つである。僕の友達にも同じようなコンプレックスに悩まされている人がいる。 では、なぜ人は顔面コンプレックスになるのか。そもそもコンプレックスの根源

          僕の顔面コンプレックスは結局誰のせいか

          どうして僕は自己肯定感が低いか

          僕という人間は自己肯定感が死ぬほど低い。 死ぬほど、なんて安直な表現はしたくないけれど低いもんは低い。 何故か。うちの親は他の家庭よりは(たぶん)過保護だったりそれなりに厳しかったりしたが、世間で言ういわゆる「毒親」では無い、と思う。断じてない、と言いきれないのが僕の悪い所なのかもしれない。でもたぶんあの人たちはわりと善良な方だと思う。 では何が僕の自己肯定感をここまで地の底に叩き落としてくれたのか? たぶんそれは、歩いてきた人生における周りの人達のせい。人のせいにす

          どうして僕は自己肯定感が低いか