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羽虫の生き方 20240328

 最近、高校の時の友達とご飯に行くことが増えた。
 高校生の時は大体どのグループにも属せず、色んなところに少しずつ顔を出すタイプだったので、6年ほど経っても飲み友達候補に入れてもらえるなんて思いもしなかった。
 友達は多かったが親友なんていないので、卒業式の日はみんなが自撮りしているのを横目にニコニコ笑いながら来年こそ大学生になるべく駿台に直行したのを覚えている。

 めちゃくちゃ嬉しい。即返信すると引かれるかなと思って一日置いてちょっと冷静にみえるように返信してみた。

 本当は今までだって自分から誘ってみても良かったのだが、急に高校の時時々話しかけてこられるだけの奴から急に連絡が来たらマルチにハマった奴みたいに思うに違いない。
 だから勝手にカンボジアで橋を作ってるCMに自分を重ね合わせたりしていた。

 大学生は、単位のために過去問を必ずもらえないと留年がほぼ確定し、それ即ち国試浪人の牢獄に放り込まれてしまう。然るになるべく孤立しないように嫌われないように立ち回る必要がある。

 しかし嫌われないように優先順位がある、昨今ジェンダーレスが謳われているが、現実はそう甘いものではない。
 世の中で怖いのはボブサップみたく大柄で力の強い奴でも、やたら口喧嘩の強いひろゆきみたいな奴でも無い。

女として生きていく上で1番大事なのは、
自分より上の位にいる女に嫌われない
ことである。

男によく見られたい奴に思われた瞬間終わりである。社会的に死ぬ。何があったって誰も助けなんか来ない。いつのまにか女社会に限らず、なぜか男にもバッチリ、ぶりっ子の悪評が広まり、頼んでもいないのに顔面の査定が入る。

そうならないためには、
やたらめったら女の子にだけニコニコする。
ミニスカは履かない。
ボディータッチはしない。
男の同期の名前はなるだけ覚えない。
男のいる飲み会は人見知りを理由に一旦断ってから「〇〇ちゃん(誘ってくれた女の子)が一緒にいてくれるなら」と言ってから参加する。

機転を効かせて豊臣秀吉になるのではない。
天下を取った人間に殺されないようにする方法は一つしかない。
謙虚に羽虫の自覚を持つことである。
コミュ障蛆虫なりに誰よりも早くカーストのピラミッドの下層へとスライディングして、いかに己が無益無害でいつでも潰せる存在だとアピールできるかにかかっている。
白旗を上げるスピードは早いに越したことない。

追伸
今私の友達をやってくれている心優しき人達にはしっかり誤解のないように、このノートがばれる万が一に備えて書いておきたいのだが、
私は幸運なことに打算無しに仲良くできる人が周りにいる為そういった羽虫ムーブをしなくて済んでいるので感謝している。
ただ、訳わからん獣医学術サークルとやらや、一年生時の般教なバレーボールのコマにおいての”友達”は間違いなく戦場だった。

何の話??
とりあえずこれからも高校の友達とも仲良くしたい気持ちでいっぱいである。

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