読書日記27「ありがとう、さようなら」-瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんの本が好きで、まだ読んでいない本を探しているうちにエッセイがあることを知った。どのような方なのか興味があり、手に取ることにした。

瀬尾さんの作品から、勝手に繊細そうな方だという印象を受けていたが、意外にも(ご本人が本の中で述べている通り)大雑把さを感じさせるエピソードが多く、驚きだった。

著者は中学校の教師をされており、そこでの話がメインである。1つ1つのエピソードは見開き1.5ページ程でするすると読めてしまった。本全体を通して生徒達に向けられた愛情、それぞれの生徒の良さを見つけようとする姿勢が印象的だった。人柄に関しては意外だったものの、あれらの本を書く人の文章だなあと納得だった。1つ1つ些細なエピソードかもしれないがほっこりするようなお話が多くあって、温かい気持ちになった。ささやかな日常に幸せを見出し、心に留めておけるのが著者は素敵だなと感じた。


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