読書日記130「処方箋のないクリニック」-仙川環
大学病院の敷地内で患者の相談にのることを専門とする科を創設した医師の物語だ。
最初にあらすじを読んだときは面白そうな本だとは思ったが、これを医師がやることで他の人がやる時との違いが生まれるのか少し疑問だったが、この本を通して、その重要性を気づくことができた。
最近は情報が溢れ過ぎていて物事の意思決定を難しくしているが、その中で最も間違えたくないものの一つが医療に関する情報だと思う。主人公が受ける相談内容は他人からみたら小さいものでも、本人にとっては深刻なものであったり、医療以外の部分に原因があるものも多かった。そういった相談でも答えとなる情報を渡すだけでなく、背景を聞いてくれる医師の存在は貴重だと思った。
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