読書日記109「CAボーイ」-宮木あや子

校閲ガールを読み終わったあと、この本がおすすめに出てくるようになり、読むことにした。

ストーリーに影響を与えるわけではないが、分かりやすく校閲ガールとリンクしている部分があり、校閲ガールを読んだ人はより楽しめると思う。

主人公は外資系ホテルに勤務しながらも幼い頃からのパイロットへの憧れを捨てきれずにいた。かつて父親がパイロットとして勤務していた航空会社で、総合職の求人があり、パイロットへの職種転換を見据え応募し、航空会社に就職する。

この物語ではCAだけでなく、空港に務める様々な職種について触れられている。最後に複数の参考文献が挙げられていたため、リアルに書かれているのだと思う。本を通して、空港の社会科見学をしたような気分になれて楽しかった。また、強調はされていないが、男性CAが果たすことのできる役割について描かれていた。自分は男性CAを1度しか見たことがなく、もっと増えると良いなと思った。

ベースは校閲ガールよりポップな物語なのにところどころ差し込まれる要素が重い。でも、全体としては爽やかな気持ちになれる物語だった。

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