読書日記37「わたしの幸せな結婚 七」-顎木あくみ

以前から読んでいるシリーズの続きを読むことにした。自分は基本ファンタジー要素がある本を読まないが、なぜかこのシリーズは珍しくはまり、映画も観に行った。

この巻は主人公の2人の結婚式がメインで今までの中で1番幸せな描写が多かった。清霞から美世へ伝えられる温かい言葉の中には普通の人が言ったら重いと感じさせるような言葉もあるが、美世が清霞にとっての唯一無二の特別な存在であることを感じさせ、読んでいても違和感がなく温かい気持ちになれる。

唯一ネガティブな描写だったのは美世の小学校の同級生が美世への嫉妬から事件が起こっていく場面だ。辛い環境に置かれた自分と他人を比較し冷静さを失っているところに悪意を持った人につけ込まれる。自分もマイナスな条件が重なると似たような状況に陥るかもしれず、気をつけようと思った。

映画も続編がありそうなエンディングであったし、この巻のあとがきからももう少しこの世界観を楽しめるようだと知り、嬉しく思った。

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