読書日記50「だから私は、明日のきみを描く」-汐見夏衛

自分を救ってくれた親友と同じ人を好きになってしまう主人公の物語だ。よくあるストーリーだなと思いながらも手にとったが、登場人物は芯のある人達だったからか、個人的には面白かった。作者の「夜が明けたらいちばんに君に会いにいく」ともリンクしている。

この本の中で、一番共感したのは、主人公がグループ内で他人の顔色を伺う様子だ。発言力がある子によってグループに同調圧力をかけられ、より厳しい状況にされる様子が自分がかつて経験したことと似ている気がした。青春ならではの苦しさだと思う。

高校生の頃しか感じられなかった人間関係を通したて得たさまざまな感情思い出させてくれる本だった。



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