読書日記113「外科医、島へ」-中山祐次郎

以前から読んでいたシリーズの続きが出たので読むことにした。この本では、主人公の雨野が離島への派遣を命じられるところから始まった。

離島医療の厳しさなどについてはなんとなく聞いたことがあったが、この本を通して具体的にどう厳しいのか知り、難しい問題だと感じた。また、今までは患者目線で考えることが多かったが、医師の目線も知ることが出来た。医療資源が限られた中で、専門ではない文野も診察し、少ない人数で大きな責任を負う。気象状況によっては患者を設備の整った環境に搬送することも出来ない。そして、亡くなった患者が自分の知人のケースもある。大変な仕事だと感じた。

このシリーズは医療という1つの切り口を通して自分の知らなかったことを知ることが出来る。こういう小さな学びの積み重ねを続けていきたいと思う。

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