読書日記104「校閲ガール トルネード」ー宮木あや子

この巻では主人公が悦子に戻る。

ついに悦子が憧れていたファッション誌の姉妹誌の編集者となり、奮闘する姿が描かれていた。しかし、最終的に悦子は編集者としての適性がないことを受け入れる。そのシーンでとても切ない気持ちになり、そんなに早く決めなくても良いのにと思う部分もあった。でも、全力で取り組んでいたからこそ、その決断も早かったのだと気付いた。物事を全力でやることにはそれを成功に導くだけでなく、本当に向いていることに早く気付けるようになるという効果があるのだなと思った。

この巻では悦子のまっすぐさがどのようなところから来るのか説明されていた。読み始めてから強烈な毒舌なのにどこか愛嬌があるのは何故なのか疑問に思っていたので、それが解決してスッキリした。

悦子の恋愛もまだまだ動きそうなので、続きが今後出るのだと思っていたが、説明文には完結巻と書いてあった。少しショックだったが、作者の他の本も読んでみたいと思う。

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