読書日記94「無印良品は、仕組みが9割」-松井忠三

久しぶりにビジネス本を読もうと思った時、この本が目に止まった。大学生の頃良品計画の方が出張講義に来てくださったことを思い出したのだ。その講義で印象に残った話がある。
それは、アルバイトであっても経営理念を理解させるための教育に時間をとることだった。アルバイトなんて(特に学生バイトは)、単価の安い労働力としかみなしていない会社も多いのに、そこまでするのかと驚いたからだ。仕組み化の重要性は自分が働いていて感じる部分だったので、何か参考になればと思い、読むことにした。

本を読んで印象に残ったのはしっかりとしたマニュアルがあれば、自分で考える人間が育つという部分だ。

自分は今まで通説通り、マニュアルが細か過ぎると、自分で考えないようになってしまうと思っていた。でも著者はそうではないという。マニュアルで仕事の本質的な部分まで説明すれば、応用がきくようになり、自分で考える社員が育つというのだ。
確かに、自分の会社では仕事の本質的な部分への理解度が人によってばらつきがある。それを言語化してくれているのがマニュアルまたは上司だが、多くの人は仕事に悩んだ時に上司に聞く方を選択している。もしかしたら、それがばらつきを生んでいるのかもしれないと思った。

自分はマニュアル作りを担当している。部内の新人向けのもので読む人はかなり限られるが、マニュアルであることには変わりはない。この本で学んだことをいかしていきたいと思った。

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