読書日記30「走れ外科医」-中山祐次郎

この本は「逃げるな新人外科医」の次巻である。

1,2巻は主人公が語り手だったが、この巻で初めて主人公の上司と後輩も語り手になる。上司についてはバリキャリという言葉がピッタリな人物という印象を受けていた。

女性上司の目線では主にキャリアとプライベートどちらをとるかに悩む姿が描かれていた。女性は彼氏にキャリアを中断することを提案されるが外科医はアスリートと同じだから中断することは難しいと答えていた。
1度職場を離れても職場復帰後に同じように働けるのであればそれはキャリアの中断と言って良いのかもしれない。でも医者に限らず以前と同様に働くことは難しいだろう。それを考えるとキャリアの面だけで考えた時にキャリアの中断どころか後退(この表現は微妙な気もするが)になってしまうのかもしれない。そんなことを考えた。

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