読書日記61『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』ーアダム・グラント

地元の本屋さんのおすすめコーナーに置かれていて赤と黒の表紙が目を引いた。最近人と違う自分にできることはないだろうかと考えているところだったので手を取ることにした。楠木建先生が監訳だったのも1つの理由だ。自分が漠然と大学では経済を学びたいと思いつつ具体的に学びたいことが決まっていなかった時、楠木先生の講演会に行った。そこで経営戦略について学びたいと思ったのが専攻を決めた1番のきっかけだった。

この本は人と違うことをした人がどのようなプロセスを経て結果を出したのか複数の事例が挙げられている。世界的に名前を知られているような人の例もあれば自分が知らない人の例まで幅広い人の例が挙げられていた。自分は人と違うことをして結果を残すにはカリスマ性のようなものがないと無理だと思っていた部分があった。でもこの本で説明されている事例は細かく要素分解されていてその1つくらいは自分も出来るのではないかと思わせてくれる部分があった。

印象に残った言葉は

いつも答えを用意してくるように求められていると、人に話をする前に結論を出しているため、広い視点から学ぶ機会を失ってしまう

という言葉だ。
自分は求められていなくても答えを常に用意している。その事が、機会損失に繋がっているとはあまり考えたことがなかった。でも、言われてみると仕事でなければ心を許している人の前で思考がまとまっていない状態で話出すことがあり、そういった時に相手の反応から何かしら発見があることか多い。今後は答えが用意出来なくても学ぶ機会を得ているとポジティブに捉えるようにしたいと思った。

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