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カツラの面白さ

カツラを想像するとオカシイのはなんでだろう?

それは本来自然に生える髪に人工的なものが置き換わっているからだと思われる。アンリ・ベルクソンは『笑い』の中で、同じことをずーっと繰り返す機械仕掛けは絶えず変化を続ける自然本性、つまり人間の本性とは異なるから笑うのだ、と言っている。何度も同じことを繰り返して笑いを取るお笑い芸人がいるが、その面白さの根源にはこういう機械的な性質があるからだと言える。

カツラも機械的なツールであり、それが自然物に置き換わっていることからオカシイと思える。カツラがズレているところに最大限のオカシミがあるのは、この自然と人工のズレが最も露呈した形で現れているからなんだろう。

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