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電車の車掌さんを見て「この人みたいになりたい」と思った

先週の土曜日、友達と出掛けてきた。
たくさん歩き、たくさん食べ、たくさん笑い、帰る頃には、22時を回っていた。

普段は電車の中でイヤホンをしているので、誰かの話し声や車内アナウンスを聞くことはほとんどない。

最寄りに着く時間は分かっているし、誰かの話し声はむしろストレスだ。

しかしその日はなんとなく、本当になんとなくイヤホンを外してみた。私の地元は田舎なので、22時を過ぎるとあまり人は乗っていない。
周りも1人なので、話している人はいないようだ。

そんな事を思っていると、次の駅で10人ほどのグループが乗ってきた。

見た目からして、日本に働きにきている東南アジア系の若い男女のグループのようだ。
まあ、それぐらい集まっていたら話していない方がおかしいので、乗ってくると電車が少し騒がしくなった。

またイヤホンをして音楽を選んでいると、車内に車掌さんが回ってきた。

私の地元は、駅に改札機や券売機がない。
(一部大きな駅にはあるが)
券売機がない駅から乗ると、電車の中で車掌さんに切符を発券してもらう必要がある。

なので、人が多い時の車掌さんは大変だ。
切符を発券したり、駅に着いたら安全確認や発車の合図をしなければならない。
一駅間は3分〜5分なので、回るのも大変だ。

そんな訳で、そのグループも車内で切符を買うわけだが、1人1人やっているから時間がかかっている。私だったら「みんなでまとめて払ってくれ!」と絶対に思う。

しかし、その車掌さんは1人1人とても丁寧に対応していた。

「◯◯駅から◯◯駅ね、210円です😊」
「はい、300円のお返しと切符です。」
(別の子を対応する)
「はい、同じね。お!ちょうどあるね!助かる!ありがとう😊」
「駅着いちゃうね。また戻ってくるから、ちょっと待っててねー!」

ちなみに繰り返すが時間は22時を過ぎている。私ならいくら仕事でも、こんなテンションで対応できない。

ましてや、ストレスの多いであろう電車での業務。この車掌さんすごいなーと、しばらくその様子を見ていた。

そんな事をしているうちに最寄りに着き、その車掌さんに切符を手渡し降りたのだけど、せっかくなら胸元の名前を見ておけば良かった。

すごく疲れていたけれど、1日の最後にとても胸が暖かくなった。


ここからは少し私の話になる。

最近は仕事頑張ったって、周りは変わらないし自分はもう立ち去る人間なんだから、最低限の業務だけちゃんとやろうと思っていた。

そこに+αで工夫をしたり、自分が気を回して何かをやってあげようという考えは、もう捨ててやろうと。

それでも別に良いと思っていた。
だって貰える給料は同じなんだから。
それなら、最低限だけすれば悪くないじゃんって。

でもこの車掌さんを見て、「ああ、多分この人は誰に言われるわけでもなく、自分がやりたいからこういう風にしているんだろうな」と思った。

誰かからの評価とか、見返りとかじゃなくて「自分が乗る側だったら、どんな風に車掌さんに対応してもらいたいか?」を考えられる人なのかなって。

仕事に対して、責任と愛情を持つ。

これをできる人ってそんな多くないと思う。
少なくとも、今の私には愛情が欠けていると思う。
もちろん今の仕事も終わりまでは、できる限り尽くすつもりだ。

でも次の仕事は愛情を持ってやりたいと思う。
愛情を持つにはやっぱり、自分が興味のあること・好きなことがいいなって。

だから、自分のやりたい事に挑戦したい。
改めてそう思わせてくれた車掌さんとの出会いでした。またあの車掌さんの電車に乗りたいな。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました☺️
また投稿します。

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