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情報の「根本療法」と「対症療法」


病気には、根本的な原因を取り除く「根本療法」と、症状を緩和する「対症療法」がありますが、情報においても「根本療法」と「対症療法」があります。

病気の場合、
例えば、風邪をひいたとき、鼻水や咳などの症状が出ます。この場合、根本的な原因は風邪ウイルスです。風邪ウイルスを取り除くには、抗ウイルス薬を服用するのが一番効果的です。これが根本療法です。


しかし、風邪の症状を和らげるために、市販の風邪薬を使う人もいます。これは、風邪の症状を緩和するための対症療法です。例えば、鼻水を止めるための鼻炎薬や、咳を抑えるための咳止め薬などがあります。これらの薬は、風邪ウイルスを取り除くことはできませんが、症状を緩和することができます。


別の例を考えてみましょう。虫歯にかかった場合、歯の中の虫歯菌を取り除くことが根本療法です。歯医者さんは、虫歯を削って虫歯菌を取り除く治療を行います。一方で、歯が痛い場合は、痛みを和らげるために鎮痛剤を使うことがあります。これが対症療法です。鎮痛剤は、虫歯菌を取り除くことはできませんが、痛みを和らげることができます。


以上のように、根本療法と対症療法は、病気の原因に対して直接的に働きかけるか、症状を和らげるかによって違います。根本療法は、病気の原因を取り除いて治療する方法であり、対症療法は、症状を和らげる方法です。



病気における根本療法と対症療法について説明しましたが、情報についても同様に根本療法と対症療法があります。


情報において、
根本療法とは、問題の原因を正確に把握し、それを解決することです。例えば、ある問題が起こったときに、その原因を調べて原因を解決することができれば、それが根本療法にあたります。


一方、情報における対症療法は、問題が起こった場合に、その症状を和らげることです。例えば、あるサイトでスパムメールが届いてしまった場合、そのメールを削除することは、その症状であるスパムメールを取り除くための対症療法になります。


また、情報における根本療法と対症療法には、セキュリティー対策においてもあてはまります。例えば、ウイルスに感染した場合、ウイルスを取り除くためのセキュリティーソフトをインストールすることが根本療法にあたります。一方、ウイルスに感染した場合に、感染したファイルを削除することが対症療法にあたります。


以上のように、情報における根本療法と対症療法は、病気における根本療法と対症療法と同じように、問題の原因を解決することと、問題の症状を和らげることとで違いがあります。正しい情報処理には、根本療法と対症療法の両方が必要です。


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