2. 遺伝子組み換え食品(GMO):主な遺伝子組み換え作物 (トウモロコシ、大豆、綿花、キャノーラ油)/養殖魚介類 (アトランティックサーモン)/ラウンドアップ・レディ作物
さて、では、このスライドから始めて、さまざまな毒素の性質についてお話したいと思います。
まず最初は、遺伝子組み換え食品…いわゆるGMOについてです。
日常には、遺伝子組み換え食品が溢れかえっています。特に氣をつけなければならないのは、トウモロコシ、大豆、綿花、キャノーラの、4つの作物です。 キャノーラは、菜種油(レイプシードオイル)として知られています。
この4つの作物の90%以上はアメリカで生産されていますが、キャノーラ油は主にカナダで耕作されています。 西洋諸国では、この4つの作物の90%以上が遺伝子組み換え作物ですが、特に遺伝子組み換えのトウモロコシと大豆を識別するのは、非常に厄介なことです。
ここでお願いがあります。スーパーで買い物をする時はいつも、数秒~数分かけて原材料のラベルを読んでみてください。 自分の体に入れるかどうかを見極めるためなので、決して馬鹿馬鹿しいことではありません。意識して行動するのは、賢明なことです。
遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆の原料は、さまざまな別の名前で表示されています。例えば、マルトデキストリンという成分は、遺伝子組み換え(GMO)トウモロコシでできています。 そして、コーンシロップや果糖ブドウ糖液糖も、遺伝子組み換え(GMO)トウモロコシから作られています。
さらに、MSG (グルタミン酸ナトリウム)、大豆油、大豆タンパク質、大豆酵母エキスは、いずれも遺伝子組み換え大豆から作られたもので、特にその中でも、大豆タンパク質や大豆酵母エキスは、もっともポピュラーに日常の食材の中に紛れて出回っています。
ラベルに "酵母エキス"と書かれていても、実際にはそれはMSG (グルタミン酸ナトリウム)の一種で、遺伝子組み換え大豆由来である可能性があります。だから、食品成分ラベルをチェックする必要があるのです。
“非GMO (遺伝子組み換え)プロジェクト”が作成した研究ガイドはとても素晴らしく、そこには、食品に隠されているすべての遺伝子組み換え作物由来の成分がリストアップされています。
わたしが買い物をする時はいつも、ワシントン州の非営利団体である“非GMOプロジェクト”の認証マークを探します。彼らが食品を検査し「遺伝子組み換えでない」と認定した商品には認証マークを付与してくれているので、これがとても役に立つのです。
食品を購入する際に、“非GMOプロジェクト”の認証マークがあるかどうかを確認すると、遺伝子組み換え食品を避けることができます。
また、問題があるのは、養殖の魚介類も同じです。 養殖の魚介類は、正直言って氣持ち悪いです。主な養殖魚はいくつかありますが、ティラピアやアトランティックサーモンが、もっともポピュラーです。
鮭を買うなら、太平洋産のものが理想的です。 紅鮭やキングサーモンや、ピンクサーモンも天然物であることが多いですね。 しかし、アトランティックサーモンであれば、それは基本的に養殖魚です。わたしは個人的には、養殖魚は避けたいと考えています。
養殖魚と天然魚を比べると、明らかに色が違います。養殖魚は薄い白色で、ピンク色でも濃いピンク色でもありません。天然魚のような濃いピンク色でない理由の一つは、アスタキサンチンという抗酸化物質が少ないからです。つまり、養殖魚は栄養素が少なく、しかも抗生物質を投与されたり、遺伝子を操作されていることもあるのです。
実際、ここ2~3年の間に、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、遺伝子操作された魚を認可しました。遺伝子操作された魚というのは、天然の魚に比べてとても大きいです。 なので企業は「遺伝子操作されたでっかい養殖魚からはたくさんの肉が取れるから儲かるぞ!」と大喜びですが、遺伝子操作された魚って、ちゃんと体内で消化することができるのでしょうか?
そして、生物学的に考えても、人間がそんなものを食べても大丈夫なのでしょうか? 果たしてそれは、エンジンに入れる適切な燃料でしょうか? わたしは、先ほどお話しした遺伝子組み換え作物同様、遺伝子組み換えの魚も危険だと考えています。
作物の話に戻りますが、特にトウモロコシや大豆の遺伝子を操作するために、ラウンドアップ・レディと呼ばれることがよくおこなわれています。このラウンドアップ・レディの作物は、ラウンドアップ(農薬)をいくらでも散布されても大丈夫なのです。
ラウンドアップ・レディと、ラウンドアップ・レジスタンスというものがあって、わたしは、これらの二つを混同していましたが、ラウンドアップ・レジスタント作物とは、農家がどれだけラウンドアップ(農薬)を散布しても枯れない作物のことですが、これは、育てている作物自体は枯らさずに、作物の周りの雑草をすべて枯らすことが目的です。 そうやって育てられたトウモロコシは、大量の農薬が付着したまま、市場に送り出されます。 しかも、このトウモロコシは、農薬まみれなだけではなく、遺伝子もめちゃくちゃに操作されている、というわけなのです。
農家は、自分たちにとって便利だからそうしている、というのもあるのでしょうが、シンジェンタやモンサント(現在はバイエル社が所有)のような巨大な農業会社の意向に従わねば仕事を続けられないため、ほとんどの作物にこのようなことをしてしまっているのです。
これらの巨大農業会社は、種子の特許を取得し、それらを管理しています。そのため、農家が遺伝子組み換えでない自然な種を見つけ、それを栽培することは、今の農業界ではとても難しくなってしまっています。
先ほど、ラウンドアップ・レジスタンス作物の前に言及したラウンドアップ・レディ作物についてですが、これは、遺伝子操作によって、作物自らが農薬を分泌するように改造された作物です。なので、虫がこの作物を食べると死んでしまいます。人間は虫より大きいので、食べてもすぐに倒れたり死んだりしませんが、時間とともに影響が出てきます。
わたしたちは、ラウンドアップ・レディ作物を食べます。これはまさに、自らが農薬を分泌するように遺伝子操作された農作物です。なのでこれは、わたしたちの腹の中を農薬工場に変えてしまい、体内のマイクロバイオーム(微生物(びせいぶつ)叢(そう))を変化させてしまうのです。
もし人間が、このラウンドアップ・レディ作物を食べ続ければ、わたしたち自身の体内のマイクロバイオームが、本質的に、農薬を分泌するようになるという、かなりおかしなことが起きるのです。⬇️
もうひとつのおすすめは「モンサントに従う世界」(The world According Monsanto) です。これも10~15年前の作品ですが、モンサント社が現れて農家に圧力をかけ、どのように農業全体を支配したかについて、彼らの卑劣で汚い手口をすべて暴露しています。
これらは、とてもいいドキュメンタリーですので、ぜひご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?