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火~木曜日連載『一日一妖!』 2月3日【辻神】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『一日一妖!』とは――
 怪異や怪談が大好きな私あらたまが、妖怪や怪異に関連する与太話をさせていただくという連載企画です。
 毎日読むのにちょうどいい、約1000字の超ショート・ショートテキストサイズ!
 さっくり楽チン軽やかな、ゾワッと怪しいひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 今年の始め、電子書籍リーダーというのを入手いたしました。これが滅法便利でしてね!じっくり読みたい本はやはり紙に印刷された方が味わい深く読める気がしますが、短時間でサラッと読みたい本は前者よりも点数が多いですから、電子書籍に片っ端からダウンロードして空いた時間にガツガツ読んでしまいます。
 読んでるうちに「これはもうちょっと掘り下げて読みたいな」と思えば印刷本を買いに行き付けの書店へ。その際は『ほしいものリスト』が買い物メモ代わりになってくれるし、読書スタイルのシステム化が一気に進んだ気分です。
 ハード面も充実してまして、スマホの画面より大きいけれどタブレットよりは小さくて、本だと文庫本や新書版の大きさが一番読みやすいと思っている私にはちょうどいいのです。何より、老眼に優しいってのが良いですね。字の大きさを変えられるってのはデジタルならではの機能だなあ。スゴイー。

 それでは、前置きはこのくらいに。
 本日の『一日一妖!』始めましょう。

【辻神】

 兵庫県淡路島、鹿児島県屋久島宮ノ浦でいう妖怪。
 屋久島の宮ノ浦では、丁字路の突き当りに家を建てると辻神が入り込むという。
 そうした家には病人が絶えず、不幸が続くと信じられたので突き当りに石敢当という長方形の石を配置して魔除けとしたという。

 辻神という怪異については初見でしたが、丁字路の突き当りに家を建てるのは避けた方が良いという話は事故物件がらみでちょくちょく耳にしています。

 事故物件が人気だといわれている昨今。
 事故物件検索ができるサイトも大人気です。

 家賃が安いから事故物件を選んで住む人も居れば、敢えて事故物件と知りつつ購入して上手にリノベーションした後に賃貸物件にする人も居るそうで。
 なるほど、事故物件は立派な運用資産のようです。モノは考えよう!乱暴な言い方をすれば、私のようなゼロ感の看板を掲げている側からすれば、相当にお得な物件の目安が『心理的瑕疵』の表示にあると言えるのかもしれません。

 そんな何かと気になる事故物件ですが。
 最初の最初から事故物件として成立するように建築されたわけではないのですよね。知らず知らずのうちに『よろしくない間取り』で作られたお家というのも、在るには在るらしいですが(風水、あまり詳しくないので……)。
 辻神を呼び込んでしまった家はそこがスタートでしょうけれど、その他にも『何か』を呼び込み定着させたがゆえに曰く因縁のあるお家へと染め上げられてしまうというケースは多そうです。ほらほら、例えば『残穢』みたいな、ね?

 脳味噌の活動というのは、脳細胞同士の電気信号や科学物質のやり取りによって為されているといいます。
 人の記憶もその範疇で、電気信号によって大半が形成されているとするならば、それはビデオ録画のようにどこか外部に記録されることが可能だったりするのかしら……例えば、ちょっと特殊な磁場が形成されてる土地とか。
 土地の記憶というものが無限に録画できる磁気テープだとすると、そこで続いた不幸の記憶は連綿と蓄積するのかしら?

 除霊・浄霊のメカニズムは、よくわかりませんが。
 地鎮祭のような鎮めの儀式やお祓いってのは、ビデオデッキのヘッドのクリーニングだったりビデオの録画消去ボタンを押すだったり、そういうイメージが近かったりして……記録といえば磁気テープが当たり前だった時代、テープに磁石を近づけるのは御法度でしたが、霊障除けの御守として強力磁石を持ち歩くなんてのは発想が飛躍し過ぎでしょうか?
 ファブリーズで除霊ができる!なんて噂も根強く残っているくらいですから、試してみる価値はあるかも。なんちゃって。

 了


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 それでは。
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 また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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