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火・水曜日連載『あらたま流きもの雑記』 4月27日 完結!……そして私はコンビニへ

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『あらたま流きもの雑記』とは――
 火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
 主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。そして、火曜日は私がきものに思う事等のエッセイが、水曜日はきもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれミニコーナーとして付いています。
 ・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
 ・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
 ・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
 きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
 大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。

 書き物業で看板掲げてから、取材と称して足を運びたい場所はどんどん増えてきています。
 でもねえ、今のこの状況ですよね。
 しばらくは「このきものに、この鞄を合わせて~」などと妄想を膨らませつつ、取材計画とタイトルを付けた妄想ノートを日夜こっそり書き綴る日々が続きそうです。
 希望は持ちますけども、その濃度はほどほどを心掛けつつ……。

本日ご紹介の一式

 連休はおうちで――
 あー、そうですねハイ。大人しくね、不要不急の外出は控えるのよね。
 というわけで、おうち用の一式で元気に行ってみよう!てなもんです。おうちの中でなら不要も不急もへったくれもないでしょう?お客を招くでもないし、楽しくやってみます。
 とはいえ、ですよ。
 流石に晴れ着的一式を家で着て過ごすのはどうかと思うので(猫の毛だらけになると片付けが大変)、そこは手入れのし易さも考慮して、いつもの働き者きものよりも多少はシャレオツな感じを出しつつの一式です。

 うさぎ柄大島紬、ミンサー半幅帯

 ちょっと焼き鳥でもやりながら一杯ビールを……てな気分の時の軽い一式をおうちで楽しみました。

 この日は御洋服での活動をやってから、おうちでゆっくりやりたいよねと着替えたのがコレ。襦袢まで引っ張り出すのは億劫だったので、着ていたパーカーの上から羽織って和洋折衷モードに。
 要するに、ほんとに普段通り!な普段着きものだったのです。

 他人様から見たら特に面白みのない一式かもしれません。
 しかし、私にとっては「だからこそ、普段着!」です。
 極々アタリマエな、日常に溶け込み過ぎている景色。それこそが普段の着衣……そんな普段着をきもので表現しております。
 表現の仕方が大雑把なのは、スイマセン、そういう性格なもんですから(;^ω^)。

私と普段着きもの⑤

 普段着できものを着るってことは、きもの時特有の体の使い方を学ぶということでもあります。
 猫背の方がきものを着ると疲れちゃう理由、それは猫背になれないから。帯を締めちゃうと、猫背って難しいんです。
 それと同じようなことが大小様々、体のあちこちに当てはまります。着てみないと判らない、現代デザインになれた体ときものの関係……。

 筋トレは、きものも裏切らない!
 帯結びの練習中に背中を傷めてしまい、きものを着て動くにはそれ専用の筋肉が必要だと痛感した私の持論であります。
 しなやかな、良く動く筋肉をつけ、ストレッチなどで日々のメンテナンスをすれば「腕が攣った!」も「長時間きもの着てたら、次の日寝込む」も無くなると思います。
 毎日きもので生活をしている方は、日常動作の中で必要な筋肉が、相応しい動作と共に身についているのでピンと来ないかもしれませんが、現代デザインの中で御洋服生活がメインの人間がいきなり和の日常を手に入れようとするならば、近道たる知恵を活用しない手は無いと思います。

 背中の怪我が治って、きものを鼻歌交じりに着ることができるようになって、そこから漸く『きもので生活する』というステージに突入したわけですが……ここからがまた新たなる関門が、次から次へと!
 それまではスウェットの上下を着て、胡坐かいてましたからね。椅子に座ってても姿勢は悪いし、大股開きでだらしないわけですよ。でも、それが日常のお作法として長年染み付いてるわけですから、仕方が無いのです。
 さあ、きものを着ましたよ。の後はこうはいきません。曲がりなりにも御婦人然としてますから、胡坐をかくのはどうにもおさまりが悪いです。下着が見えちゃうー!てなりますから(カッコイイふんどしでも締めてたら、話は別かもしれませんが)。じゃ、正坐しましょうとなると……脚が万年むくみでパンパンですから、まともに正坐もできないんです。泣けますよ、これは。
 椅子に座ると膝が勝手に開いてしまって、これまたなんだか居心地が悪い……そして、半日も過ごすとぐったりと疲れてしまってました。そして翌日に、全身が筋肉痛です。
 「筋肉痛がひどいので、今日のきもの生活はお休みします」
 着るたびにお休みしてたら、普段着とは言えません。とほほ。

 体重を減らそう!痩せよう!というのとはまた違うんです。そうじゃなくて、きものを着ていてもお洋服の時と同じように楽チンに過ごしたいな、そのためには……それ専用の筋肉が必要だなって閃いたのです。全身の筋肉がいちいち悲鳴をあげるというのは、そういうことなんだろうなあ、て。

 普段着きものが定着した現在も、朝の日課として筋トレは続けています。
 副産物として、裾除けに頼らずして下腹ポッコリが解消するようになりました。骨盤がシャン!と立っているということなのですが、連動して帯から上をゆるゆるに着てもそんなに着崩れしなくもなりまして、ガツガツと飲み食いしたい私としては願ったりかなったりであります。
 座面の堅い椅子、例えばお洒落なカフェなんかにある木の椅子とかに座ってて、足がじわーッと拡がってしまうことは未だにあります。が、以前のように、立ち上がったら裾がAラインになっちゃってる~!と慌てることは無くなったかな。
 ※きものは巻きスカートでもワンピースでもないので、裾はすぼめるようにほっそりと仕上げます。Aラインになるということは帯から下の部分が着崩れてるということで、コレを直すのは少々骨が折れる作業になっちゃうのです。

 今でこそ機動性を求めて、走りやすい靴を履いたり、汗だくでも良い様に機能性下着だったりパーカーやシャツを合わせて和洋折衷をメインに楽しむ事が多くなってる私です。
 それでも、きものの時は洋服の時とは立ち居振る舞いにおいて使う筋肉が違うなあと感じています。
 現状、和洋兼用でスニーカーを便利に履いてますけども、きもの専用・洋服専用でそれぞれ同じ種類のスニーカーを用意して履き続けた場合、ソールの減り方ってだいぶ違いが出るんじゃないかなあ?もう少し財力が上がったら、実験してみようかしら?

 きものと洋服、その時々でちょうどいい装いにスイッチしながら、全身くまなく使ってやることでしなやかに過ごせてる……ような気がしなくもない。かな?
 お世辞だとは思うけど、年齢よりも若く見えると仰ってくれる方には、そんなような事をお伝えしている今日この頃です。
 人間て、意外と全身を使えているようで使えてないそうですよ。
 そのために意識を高くしてジムに通ったりなさる方が増えているのかもしれません。
 その点、和装と洋装を行き来する生活というのは、日常をトレーニングの場に変えるというチャンスを秘めている……とか、なんとか。雑に生活しているので説得力は低いかもしれませんが、そんなようなことをチラッと言ってみたりする私です。
 普段着きもの、オヒトツいかがです?

 <やっと終わったー!>


いかがでしたか

 私の普段着きもの黎明期エッセイ、ようやく終わることができました!なっげーよ(;^ω^)
 来週からはもうちょいライトに、サクッと読める分量のテーマで書きましょうね……テーマのリクエスト、お待ちしてますうぅ( *´艸`)

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 それでは。
 最後までお読みいただいて、感謝感激アメアラレ♪
 また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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