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火・水曜日連載『あらたま流きもの雑記』 4月21日 痩せ見えテクニックもありますけども

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『あらたま流きもの雑記』とは――
 火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
 主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。そして、火曜日は私がきものに思う事等のエッセイが、水曜日はきもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれミニコーナーとして付いています。
 ・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
 ・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
 ・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
 きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
 大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。

 本日定休日の私、久しぶりにお灸を据えました。
 火をつけたらシールでペタッと貼るお手軽お灸なんですけども、これがけっこう良くてですね。

 PCの前でガツガツとキーボードをぶっ叩いていますと、そりゃ腕も疲れるってものなんですが、最近ケアするのもめんどうで、このほったらかしのツケが耳の不調に出たんです(←主にストレスで片付けられた前回の、経験が早々と活かされております。とほほ)。
 肘、手の甲、掌と据えましたら、耳の奥の「蓋をしたような」違和感がだいぶ軽くなりました。
 すごいね、お灸Σ(・ω・ノ)ノ!!

本日ご紹介の一式

 お灸を据えて脳味噌の中だけ湯治場気分ですので、本日も過去のお出かけ写真から一式をご紹介するといたしましょう。

 デニムきもの、半幅帯(博多織)、羽織(単衣仕立て)、軽めの三部紐にビールの帯留め

 この日「も」とにかく飲むビール愛好女史たちに囲まれるということだったので、私の脳内設定は『大店の放蕩息子風』でした。
 足元は草履だったはずですが、残念ながら写真を撮ってなかったみたい。

 半衿は昨日の写真と同じコーヒー豆の豆絞り~♪
 二枚目の写真にチラ見えしてますけども、根付のにゃんこ先生(ガチャガチャで当てた)もビールジョッキ片手にご機嫌ですし、帯留めの瓶ビールもきれいな泡が立っております。ちなみに、この帯留めも以前の記事でご紹介した黒猫胡椒堂さんの作品です。

 さてさて。
 ちょっと一枚引っ掛けると何かと便利な羽織ですけども。
 袷のだったり、丈が短めだったり長めだったりとバリエーションつけて、私も何枚か持っています。
 が、盛夏を除き、最も活躍しているのは今回の一式にある紬の単衣仕立ての羽織だったり……ていうか、これ一枚で回っちゃうんですよね。ほとんど。
 カーディガンのように彩りとして添えることもありますし、紺のブレザーのようにきちんと感・綺麗目感を出すために羽織ることもあります。
 どうして単衣にしたかと言いますと、袷のきものの上に袷を羽織ると格段に暑すぎたことがあるのと、重たくって草臥れたというのと、私の生活スタイル上では何かと不便を感じたからです。
 大人しくして居たらいいシーンなどはカワイイ袷の羽織を引っ掛けますが、ビアフェス行ったりカメラ担いだりなんて時には薄くて軽くて、雨がポツっときても安心できる紬の単衣が私にはしっくりきます。

補正について①

 きものを着るにも肌着というのは重要です。汗を吸ってすぐに乾くとかって機能性のあるものは、私も年がら年中愛用しております。
 ただ、補正という段になると……スミマセン、お答えできないのです。

 スタイル良くみえるには?という研究は常にしております。身長140cm台ですから、少しでも背が高く見えるようなスラリとした着姿は憧れですもの。
 足を長く見せたいというのも、背が高く見えることに繋がりますから、腰紐の位置おはしょりの長さなど滅茶苦茶に気を使います。

 きものをキレイに着たい。その気持ちは痛いほどわかるのですが補正はどうしてる?和装ブラジャーっておすすめは?という御質問には……してない・使ってないのでお答えできないのです。
 なんとなれば、呉服屋さんで奇跡の和服向け体型と言われた私、補正というものをやったことが無いのです。洋服を着るときの弱点が全て強みになっている、と言い換えることもできます。

 成人式前撮りの日。
 美容室で晴れ着を着せ付けてくださった着付け師さんは、いつもの倣いで綿をあちこちに乗せてくださいましたが、用意した補正道具を全部乗っけてから小声で「なんかおかしいわ」と呟かれていました(聞き漏らさないんですよ、こーゆーの)。
 出来上がった写真は……お化粧も含めて完璧な和装したイワンコフ。補正が肉襦袢化するまで盛りに盛った結果です。
 まだジャンプに例の海賊漫画が連載される前のお話……。
 皆様、どうぞ補正のやり過ぎにはご注意を。

 ワンショルダーやトートバッグが悲しいくらいにずり落ちる撫で肩に始まり、トップとアンダーの差がほとんどないプチ鳩胸(健康上問題は無いけれど、幼少期に水泳やってたのが骨格や大胸筋の形成に影響してるかも、とお医者様に言われた)、そして上半身から太ももまでほぼ一直線に見える寸胴型のシルエット……タオルも綿も要らないのです。
 腰の括れは?って気になった方、鋭いです。
 これも呉服屋さんに仰天されたんですが、腰紐や伊達締めの交差部分やおはしょりの布の重なり・だぶつきが腰回りで補正の役割をしてくれちゃうので、全然気にならなかったりします。

 とはいえ。
 年齢とともに体脂肪が重力に逆らえなくなってきたり、あちこちにガタが来て、帯を後ろで結ぶときや草履で躓いて怪我をしたり。カラダ一つでどうにもできない事が一つ、また一つと、齢を経るごとに増えてきました。
 それを補ったのは、私の場合タオルでも綿でもなく、筋肉です。
 胸が下垂して帯周りが気になってた時は、大胸筋と共に背筋を鍛えました。腰回りがぼてっとして裾すぼまりが綺麗に決まらなくなってきたと思ったに、スクワットを始めました。
 筋肉は、きものの着姿も裏切りません。
 皆様、ワタクシと一緒に筋トレしませう。
 というわけで、次週はオススメの筋トレメニューについての小話、書いてみますね。

いかがでしたか

 その昔、昭和も始めの頃なんかは、街中にエスカレーターやエレベーターなんてなかったんですよね。移動は徒歩、上下階の移動は階段、畳の上に正座か胡坐をかいて座っていて、生活の中で足腰をしっかりと使い込んでいたのでしょう。
 私はカラダのプロフェッショナルではありませんから、あくまでも想像の域を出ませんけども、今の私たちに比べると平均身長が低くくても体幹がブレずに重心が下方で安定している方が多かった時代なのかもしれません。
 昔々の写真を研究した私たちが当時のきものの着方を再現しても、どうもニュアンスが違ってみえることが多いのは、そういう生活習慣から来る体格差や体の使い方といったものも影響しているのかもしれません。


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 また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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