火・水曜日連載『あらたま流きもの雑記』 5月25日 雄弁なモノクロームに物語が無いなんて寂しい
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『あらたま流きもの雑記』とは――
火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。そして、火曜日は私がきものに思う事等のエッセイが、水曜日はきもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれミニコーナーとして付いています。
・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。
昔の写真データを整理していましたら、たぶんレンズの特性を見るためだけに撮ったと思われる写真が何枚か出てきました。
今日の扉写真もその一枚。
きものとは全然関係ないんですけど、ご紹介したいきものの柄といいますか雰囲気といいますか、ちょっと近いかなと思いまして選んでみた次第です。
本日ご紹介の一式
昨年の梅雨時かなあ?
その頃に美容院に行った時の一式です。
ポリエステル単衣の小紋、手拭い半衿、リバーシブル半幅帯、御洋服のブラウジング用革ベルト
ちょっとレトロな雰囲気の、テッセンのようなそうでないような(?)お花が咲き誇るプリント地の単衣です。
これね、ちょっとした科学技術生地でして、水分に反応して温度を下げる素材で出来ています。スポーツウェアに使用されてる生地だそうで、熱中症対策にいいかなと思いましてお迎えしました。予想以上に涼しくって重宝なのですが、弱点がただ一つあります。冷房がガンガン効いてる室内で着るには風邪をひきそうなんです。優秀過ぎるのも場合に寄りけり、てことでしょうかね。
手拭いはきものの柄に合わせてテッセンぽいお花の一枚を半衿に。雨の季節なので、帯は水玉にしてみました。
革ベルトは帯締め代わりです。
小物の思い出……作りましょ~チェッカーフラッグみたいな帯留め~
惚れ込んでお迎えしたのに、なかなか身に着けるタイミングが見いだせない帯留めがあります。
それがコチラ。チェッカーフラッグのようにも、チェス盤のようにも見える、小粒でカワイイ貝殻の細工ものです。
曇りの日の、柔らかな日差しを受けてしっとりと輝く
素敵すぎて、とっておきの時に付けたい!と意気込むうちに、そのとっておきのタイミングが迷子になってしまっています。
ぽっちりと小さいけれども、実際にきものや帯と合わせてみるとエレガントな存在感が際立つ一品です。私の普段着は「脱力系カジュアル」が多いですから、一か所ハズして洒落込むにしてもこの帯留めの方が強くて浮いた存在になってしまったりするのです。
今回、せっかくこのようにお披露目したのにはワケがあります。
ここから先はいつ「おしゃれしてお出かけ」の日が巡ってくるか分かったもんじゃありません。こういう言い方は少々大袈裟に聞こえるかもしれませんが、人生は一寸先は闇、緊急事態宣言が明ける前に私自身がこの帯留めと永遠のお別れをしてしまうような事態になるかもしれないんです。
おうちに籠りきりでも、ヘヴィロテで使っていきましょう。
たまの休みには、ちょいとシャレオツなきものを着てのんびりしましょう。
せっかくお迎えしたカワイ子ちゃんですもの、できる限りの知恵と勇気で思い出をたくさん作りましょうね。
いかがでしたか
いつか、いつか……と言ってるうちは、その『いつか』はやって来ない。そんな言葉を、どこだったかで読んだ記憶がございます。
その時は正直ピンとこなかったのですが、世の中がこんなに七面倒臭い状況になってきますと、さもありなんと肚に落ちてきたのです。
私だって、まあまあの年月を生きてきましたからね。
若い頃のように、命の時間は嫌になるほど長い、なんて思えません。若さとか老いとか、原始時代とはまた違った尺度でもって『あの世』からのお迎えはいつやって来るか分からない事を知ったからです。
よくわからない「いつか」を待ち焦がれるのでなく、帯留めちゃんが「今」活躍できるチャンスとステージを用意できるのは、この私しかいません。というわけで、帯留めがキラリと光る一式、組んでみましょうね。
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また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ
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