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火~木曜日連載『一日一妖!』 2月10日【ムラサ】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『一日一妖!』とは――
 怪異や怪談が大好きな私あらたまが、妖怪や怪異に関連する与太話をさせていただくという連載企画です。
 毎日読むのにちょうどいい、約1000字の超ショート・ショートテキストサイズ!
 さっくり楽チン軽やかな、ゾワッと怪しいひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 今年の目標の一つに「健康的に体重を減らす」というのを掲げております。
 1月の後半、年末年始太りを解消した直後からなんとなーく胃腸の調子が悪くなりまして、あっという間にトイレとお布団を往復するばかりの生活を余儀なくされました。
 現状、予定していた体重よりも大幅に減ってしまったので、2月の目標値に戻るよう、暴飲暴食は勿論禁止で頑張っております。なにやってんでしょうねえ。
 ところで、胃腸の調子が悪くなった原因ですが何だと思われます?座り仕事ばかりで運動不足に為ってたからですって。筋トレだけでなく、全身運動も取り入れていきましょう……全身、なんだろう?ラジオ体操かな。

 それでは、前置きはこのくらいに。
 本日の『一日一妖!』始めましょう。

【ムラサ】

 隠岐島都万村でいう海上の怪異。
 この地方では夜光虫の光る潮のことをニガシオというが、その中に時折丸く固まってボーっと光っているものがある。ここに船が乗りかかると、パッと散ってしまう。

 夜の海の中が怪しく光るというと、アナタは何を想像しますか?
 現実的なところでは引用文にある夜光虫がポピュラーでしょうか……空想世界と現実の境界線を取っ払ってしまうなら、ルルイエが浮上するとか?ゴジラの背ビレかもしれないし?
 ちなみに、家族にアンケートを取りましたらば「潜水艦」と。青の〇号チックなのが良いなあとのことでした。ナルホド。

 夜の海にはほとんどと言っていいほど、印象深い思い出がないのです。たまたま遊びに行って帰りが遅くなり、漁火を見て……ていう話くらいかなあ。それとてもロマンチックとは程遠いもんです。

 元来、私はインドア派で移動は電車と徒歩がメインの人。
 ドライブに行くという選択肢はこれまでの人生で一割未満の確率でしか現れなかったし、現れたとしても蹴り飛ばしてしまうような、お世辞にも可愛げのあるお嬢さんとは言い難いタイプでした。
 まあ、見てくれからして美しくもなく、一部のマニアにピンポイントで大ウケの珍獣系ですのでね。「夜景の綺麗なところがあるから見に行かないか」なんて発想を持ち合わせるロマンチストとの出会いが、そもそもなかったというのも大きな要因でしょう。

 最近は人のいない、うら寂しい場所でのひとりキャンプが流行ってるらしいと聞きました。

 キャンプ場として開かれてるわけでもない、波音だけが寄せては返す海辺でテントを張って一夜を明かそうとすると、砂浜の向こう、真っ暗な海から人ならざる者が上がってくる――この手のお話、実話怪談界隈でよく耳にします。
 海だけではなく、山のパターン、河のパターンと、キャンプ怪談て多いんですよ。
 なので、動画配信されてるひとりキャンプは、妙に画面の奥の方を気にして見てしまったりするんです。三つ子の魂百までと申しますか、ホント可愛げのない視聴者ですみません。

 今、この瞬間ではどうでしょうね。
 夜景を見に行こうと言われても、たぶんときめかなくて断るだろうなあ。あ、工場の夜景だったら心躍るかも!いざゆかん、ミッドガルツアー(神羅カンパニーの提供ではないけど)。

 漁火のようで漁火でない、ボーっとした発光現象が見られる場所があるぜ!と誘われたら、一瞬ときめいた後に熟考します。
 ではでは。実は幽霊が出るって浜辺があってさ……と言われたら?
 ハンディカムを速攻でお貸しして「是非行ってきて!」と即答でしょうね。私は体験者のお話と撮れてるかもしれない映像を基に、怪談を書かねばなりませんから!……と大義名分を叩きつけて、甘い汁だけ吸う手筈を整えます。わかりやすいエサにホイホイされるほど、私のお尻は軽くないのです。骨の髄まで可愛げのないオババでありますことよ!

 了


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 それでは。
 最後までお読みいただいて、感謝感激アメアラレ♪
 また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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