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【AI Biweekly News 2024/9/27号 #4】 ChatGPTに「o1」登場 / Microsoft、「Copilotの次の波」イベントで新機能の導入等を発表 / Runway、超高速動画生成モデル「Gen-3 Alpha Turbo」を企業向けにAPI公開 / YouTubeで6秒の生成AI動画制作可能に / ジェームズ・キャメロン監督がStability AIの取締役に就任 / …他

みなさんこんにちは!Pomaloの佐藤です。

本日はGEN AI EXPOにお邪魔して最新のAIサービスや活用事例について勉強しております。参加された方がいらっしゃいましたらコメントなどいただけると嬉しいです!

それでは、ここ2週間のAIニュースを一緒に確認していきましょう。


ChatGPTに「o1」登場

【引用元】https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2409/13/news089.html

OpenAIは9月12日(現地時間)、新たなAIモデル「o1」を発表した。ユーザーの入力に対し時間をかけて考え返答することで、従来よりも複雑なタスクを正しく解けるようになるという。同日から有料のChatGPT Plus、Teamユーザーはプレビュー版が利用可能になる。

「o1」はIQ120を超えるという報告もされており、ほとんどの人間よりIQが高いモデルが誕生しました。「o1」は推論など自ら考えるタスクを得意としますが、一般的な言語タスクは「GPT−4o」の方が優位となっています。AIの力を最大限引き出すために各サービスやモデルの得意分野を理解することが重要になってきそうですね。

Microsoft、「Copilotの次の波」イベントで新機能の導入等を発表

【引用元】https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2409/05/news099.html

Microsoftは9月16日(現地時間)、「Microsoft 365 Copilot: Wave 2」イベントを開催し、企業向けCopilot関連サービスの名称変更や新機能を発表した。主な発表内容としては、「BizChat」という、Microsoft 365 Copilotが顧客のデータやWeb検索結果と連携して動作できるようにする新機能などが挙げられる。

主な発表は以下のとおりです。Microsoftユーザーはサービス間での連携が強化され、生産性の向上が期待できますね!ぜひ情報をキャッチアップして使いこなしていきたいですね。

・「Microsoft Copilot for Microsoft 365」を「Microsoft 365 Copilot」に名称変更
・新機能「BizChat」:Microsoft 365 Copilotが顧客のデータやWeb検索結果と連携して動作できるようにする
・新機能「Copilot Pages」:BizChatの動的なキャンバス。マルチプレイヤーAIコラボレーション用に設計されており、Microsoft Loopページと同じ機能を共有する
・新機能「Copilot Agents」:ビジネスプロセスの自動化と実行のための支援機能。「Copilot Studio」で構築する
・「Copilot in Excel」公式版の一般公開。Pythonの統合はパブリックプレビュー段階
・「Copilot in SharePoint」公式版の一般公開
・「Copilot in OneDrive」公式版の一般公開
・「Copilot in Teams」公式版の一般公開(9月末)
・「Copilot in Outlook」公式版の一般公開(2024年後半)

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2409/17/news090.html

Runway、超高速動画生成モデル「Gen-3 Alpha Turbo」を企業向けにAPI公開

【引用元】https://runwayml.com/news/introducing-the-runway-api

Runwayは16日、超高速動画生成モデル「Gen-3 Alpha Turbo」を API を通じて利用可能にすると発表した。 この動きにより、Runway は開発者や組織が独自の AI 動画生成モデルをプラットフォーム、アプリ、サービスに連携できるようにする最初の企業の1つとなった。動画コンテンツを必要とする内部または外部のユースケースに対応できる。

APIを利用して、動画生成をどうサービスや体験の中に組み込んでいくのか各社の取り組みに注目ですね!

Luma、Runwayの数時間後にDream MachineのAPIを発表

Luma AIはDream Machine APIを発表。RunwayのAPIが発表された数時間後に発表され、AI動画生成分野での競争を激化させた。

Luma AIもRunwayと同様にAPIを発表しました。Runwayの発表から数時間後にリリースを出している点に両社のバチバチな関係が想像できます(笑)。今後より動画生成AIを搭載したサービスが増えてきて、誰でも簡単にクオリティの高い動画を生成してSNSなどに投稿する時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

YouTubeで6秒の生成AI動画制作可能に

【引用元】https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2409/19/news082.html

YouTubeは9月18日(現地時間)、クリエイター向け年次イベント「Made on YouTube」で、Google DeepMindのAI動画生成モデル「Veo」をショート動画に統合することで、高品質の背景や6秒間のクリップを生成できるようにすると発表した。

YouTubeでもAI動画制作が可能になりました!6秒間とまだ短い時間ではありますが、Shortsで本編の動画に送客するといった使い方などが簡単にできるようになりそうです。クリエイターのShorts動画制作の業務負担が減るかもしれないですね!

動画生成AIのRunway、映画製作・配給大手Lionsgateと提携

「ハンガー・ゲーム」、「ジョン・ウィック」、「ソウ」の映画会社であるLionsgateは、AI映像生成会社のRunwayと提携し、Lionsgateの映画カタログで学習させたカスタムAIモデルを作成。Lionsgateが独自に所有するコンテンツ・ライブラリーに特化して学習させたAIモデルを開発するもので、映画制作者がRunwayのツールを使ってさらに加工できるような映画的動画を生成するように設計されている。

映画クオリティの動画が撮影をずに生成できるようになる未来が近いのかもしれません。映画制作費用の削減や、よりこだわりたい部分へ予算を回すなど映画制作に大きな影響を与えることは間違い無いでしょう!

ジェームズ・キャメロン監督がStability AIの取締役に就任

Stability AI社は、『アバター』『ターミネーター』『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が取締役に就任すると発表した。

これまで、サービス開発者サイドにクリエイティブの知見が不足しており、画像や動画が生成されるもののクリエイティブとしては使いにくいという状態があったかと思います。クリエイティブのプロが関わることで、クリエイターが求めるクオリティに近づいていくことでしょう。

Google、「Workspace」向けにスタンドアロンの「Gemini」アプリを提供

Googleは米国時間9月24日、Workspaceの「Business」「Enterprise」「Frontline」プランにスタンドアロンの「Gemini」アプリを追加すると発表した。同アプリは、組織の情報を安全に保つために、エンタープライズレベルのデータ保護機能を備えるように最適化されている。

これまで、機密情報や個人情報を扱う業務はセキュリティの観点から人の手で作業しないといけない場合がほとんどかと思います。スタンドアロンなアプリであればこうした業務も効率化することができる可能性があるかもしれないです!

ChatGPT、アドバンスド・ボイスを提供開始

米OpenAIは9月25日(日本時間)、ChatGPTの音声機能「Advanced Voice Mode」(高度な音声モード)を、全ての有料ユーザーに向けて提供すると発表した。この機能は、7月から一部テストユーザーに提供していたもの。これまでの音声機能に比べ、会話の応答速度や滑らかさなどを改善し“人間と会話しているような”感覚で会話できるという。

コールセンターにおいて、人が介入することなく応対できたり、外国語の学習を実際の会話の形でできるようになったりと、幅広く利用されることが予想できます。他にも様々な利活用の方法があるかと思うので社内で検討してみるのも良さそうですね!

文書をポッドキャストや音声要約に変換するオープンソースのPDF2Audioツール発表

Markus J. Buehler氏率いるMITの研究者は、複雑な文書をポッドキャスト、講義、音声要約に変換するオープンソースツール、PDF2Audioを発表した。このツールは、GoogleのNotebookLMの 「Audio Overviews」機能の代替となるもので、OpenAIのGPT-4やその他のオープンソースオプションを含む様々なモデルをサポートしている。

先日、NotebookLMの新機能が紹介されましたが、同様の機能がオープンソースで公開されました。これにより柔軟にサービスへの組み込みなどできるようになり活用の幅が広がっていくのではないでしょうか。NotebookLMをまだ使ったことない方もぜひ使ってみてどのようなことができるのか体験してみましょう。

FigmaのAI搭載機能再リリース

Figmaは、著作権上の懸念から一旦取り下げていたAI機能を「First Draft」と名付け、再リリースした。Appleの天気アプリとの類似性を指摘した初期のユーザーからのフィードバックに対応しているとのこと。

Figmaを日々の業務でよく利用されている方にとっては嬉しいニュースなのではないでしょうか。


最後までお読みいただきありがとうございました!

これまでのAIニュースも含めてマガジンにまとめていますので、過去のニュースもチェックしたい方は下記よりご覧ください。

それではまた、次のAIニュースでお会いしましょう!

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